HC0223 イギリス 1880年代 ヴィクトリアン ナーシングチェア
サイズ |
幅 435mm 奥行 485mm 高さ 820mm 座面高 365mm 座面奥行 405mm 座枠高 290mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
すばらしいヴィクトリアンの椅子が入荷しました!
19世紀末、いわゆる“レイト・ヴィクトリアン”に製作された、
ピアスドカービング(透かし彫り)のナーシングチェア(座の低い椅子)です。
スタイルはおそらく中期の“チッペンデール”様式に影響を受けたヴィクトリアンデザイン、
あるいはフランスの“ルイ15世”スタイルをベースに、ヴィクトリアン風にアレンジしたものだと思います。
“チッペンデール”はアンティーク好きの方なら耳にしたことがあるのではと思いますが、
世界で、そう、最初の家具デザイナーです。
今でこそ、ハンス=ヴェグナーやアルネ=ヤコブセン、チャールズ=イームズなど、
星の数ほどの家具デザイナーが存在し、彼らの作品が“デザイナーズ家具”としてブームになったりもしていますが、
実は全て、このトーマス=チッペンデールからはじまったものだったのです。
余談ですが、もともと家具というものは、王侯、貴族たちが金にまかせてつくっていた道楽品で、
庶民にはまったく縁のないシロモノでした。
そこでトーマス=チッペンデールは庶民のための家具開発に取り組んだのです。
クイーンアン様式をベースにした、その流れるような美しいチッペンデール・スタイル・・。
しかし、それは量産化を目的とした、極めて合理的で優れた“工業デザイン”といえるものでした。
そして量産化された家具は、ブルジョア階級に受け入れられ、
後に広く世に広まることになりました。
でもそんなチッペンデールデザインも、今では庶民には手の届かない、高級家具の代名詞になってしまったことは、
何とも、皮肉なことですね・・。
ちなみに、チッペンデールのデザインにもさまざまなスタイルがあって、
初期はボール&クロー(玉をつかんだ動物の足)が特徴的なクイーンアン風、その後、ゴシック風、ロココ風、とスタイルが変わり、
末期には中国風の“チャイニーズ・チッペンデール”と呼ばれるスタイルに変わっております。
ウンチクばっかりですみません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1880年頃の高級アンティークです。
素材はマホガニーです。
120年以上も経過した素晴らしいアンティークチェアです。
さすがにかなりの年代物で接合の緩みやシート生地の痛み等、
いくつか補修の必要な箇所はございました。
とはいえ部材の割れや変形といった致命的な傷は無く、
メンテナンスを施すことですべて回復可能なものでした。
まず張替えを行うためシートはすべて取り去ってフレームのみの状態にし、
接合は一度全てばらばらに分解し、組み直しをしてジョイント強化しました。
丁寧に製作されたフレームです、強度も充分に回復しました。
また、この機にフレーム内側まで綺麗にクリーニングを行いました。
また、クッション製作前にはフレームの状態で塗装の補修を行いました。
全体的に艶の落ちていた塗装は、軽くサンディングして整えた後に、
艶出しのために天然樹脂成分のシュラックニスを薄くタンポ塗装しました。
元々の風合いを損なわず艶のでた美しい仕上がりとなっています。
旧クッションはバンドも切れて張りも落ちていましたので、
クッションごと総交換いたしました。
新たなクッションには現代のウレタンマットを使用して製作しました。
固さの異なる2種類のウレタンマットを使用した2重構造です。
アンティークチェアらしからぬ、心地良い座り心地を実現しています。
仕上げ張りの生地には、輸入生地の高級ブランド、マナトレーディング社の『エリゼ』を使用しました。
薄いピンクのサテン地に刺繍のリーフデザインが、
クラシカルなヨーロッパの伝統デザインを引き立たせてくれる高級ファブリックです。
一連のフルレストアによって見違えるほどに美しく仕上がりました。
インテリアの1アイテムとしても充分に存在感を持った一級品のアンティークです。
最後にフレームを英国製の天然蜜蝋ワックスで隅々まで磨き上げて仕上げました。
じっくりとレストアを行って、素晴らしいコンディションに再生いたしました。
自信をもってお勧めできる逸品です。
(Restorer/KB)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
背あてのピアスドカービング(透かし彫り)が印象的なナーシングチェアです。
素材はマホガニーの無垢ですが、長い歳月が作り上げた“パテナ(古艶)”のある木肌は、
決して人工的には作り出せない風合いのものです。
一番に目を奪われるのは細部にまで丁寧に彫られた、背あての透かし彫りです。
とにかく「素晴らしい!」の一言です。
どなたもその美しさに惹きつけられるのではないでしょうか?
艶のあるマホガニーの木肌には100年以上を経た今でも充分艶もあって、永く大事にされてきたことが良くわかります。
座面はお張り替え済みのまっさらな状態。
布面はイタリア製の高級輸入生地でクッションも総交換。
かなりお得な仕様となっております。
・・さてさて、次のオーナー様はどのような方で、どのような使い方をされるのでしょうか?
ラウンジチェアとしてもホールチェアとしても、さまざまなシーンでご活用いただけると思います。
ぜひご検討を!
よろしくお願いいたします。
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ヴィクトリアン ナーシングチェア | |||
品番 |
HC0223
|
管理番号 | prc26-5_0627 | |
販売価格(税込) | 36,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 435mm 奥行 485mm 高さ 820mm 座面高 365mm 座面奥行 405mm 座枠高 290mm ※座面高はクッションの頂点で測っておりますので座ると沈み込み幅がございます。 実際に座られた際の座面高は座枠高+αとお考えいただいた方がよろしいかと存じます。 | |||
送料ランク・重量 | ||||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > サロンチェア/ホールチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&フレンチポリッシュ仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 2級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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