ヴィクトリアン エンパイヤスタイル ミュージックキャビネット アンティーク家具・照明の専門店｜デニム アンティーク ファニチャー
CB0433
イギリス
1890年代 ヴィクトリアン エンパイヤスタイル ミュージックキャビネット
| サイズ |
幅 825mm 奥行 340mm 高さ 1825mm 収納部内寸・幅 675mm 収納部内寸・奥行 260mm 収納部内寸・高さ 75mm ※ 詳しいサイズは、こちら | |||
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ！当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス（英国）アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
イギリス19世紀末、レイトヴィクトリア期に製作された、ソリッドマホガニーのミュージックキャビネットです。
ミュージックキャビネットといえば、富裕層ご用達だった典型的な高級調度品。
アンティークマーケットでは今でも高値で取引される高級骨董です。
確かに、同じマホガニーでも、このような高級家具ともなると明らかに使われている素材の質が違いますね。
色つやともにとても美しい銘木クラスのマホガニー材です。
デザインは当時流行した、イギリス・ヴィクトリアン系スタイル。
さまざまな時代の古典様式を折衷した混合デザインと思います。
ただし、全体的な印象としては、19世紀前半にヨーロッパ一帯に流行した、
フランス・アンピール様式の影響が強く感じられます。
”アンピールEmpire”様式とは、ナポレオン第一帝政時代に始まった「帝政様式」。
英語読みでは”エンパイヤEmpire”スタイル呼ばれ、一般的に貴族趣味のデザイン様式とされています。
当時のイギリス・ヴィクトリアン様式の家具で、アンピール様式の影響を受けた代表的な家具が、
”エンパイヤ・キャビネット”と呼ばれる荘厳なトールキャビネット。
その名の通り、エンパイヤスタイルのデザイン性を色濃く残した、マホガニー製のグラスキャビネットで、
こちらのミュージックキャビネットも、一般的にはその”エンパイヤキャビネット”に分類されるものと思います。
他にも、”クレデンザ”と呼ばれるローキャビネットも、
フランス・アンピール様式の影響を受けた家具としては有名ですよね。
こちらのキャビネットについては、ミラーの付いたバックボードやフットスタイルが、
当時のリアルタイムなヴィクトリアンスタイルになりますが、
古典的なスクロール文様を、直線と曲線が混合したフォルムに融合させた複雑なフォルムは、
まさに当時の富裕層が好んだ、エンパイヤ様式そのものと思います。
また中段前面パネルに入れられた削りだしのマホガニーローレリーフや、高級な真鍮金具、
装飾的なガラスドアなど、ヴィクトリアンメイドの家具としても、きっちりアピールポイントは抑えられています。
実用面でも、抽斗(ひきだし)つきのオープンラックと、フリーな3段収納が活躍してくれそうなこちらのキャビネット。
全く、デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
素晴らしいコレクティングファニチャーが入荷して参りました。
1890年ごろに製作された小ぶりなヴィクトリアンスタイルのエンパイアキャビネットです。
「小ぶりな」と申しましたが、イギリスからの商品情報に"Small Size"とあったので
そのまま翻訳したにすぎません。
筆者の個人的な感想としては、荘厳なエンパイヤキャビネットとしては、という
条件付きでの「小ぶり」でしょう。
日本語の語感としては、”コンパクト”といったくらいのイメージです。
それほど存在感のあるキャビネットになります。
また、キャビネットという家具のカテゴリーに収めるのにも躊躇されるほどのデザイン性。
美術品としてご紹介させていただいた方が適当かとも思われます。
まさに家具の域を超越するかのようなスーパーアンティークかと思います。
素材はマホガニーの無垢材。
もちろん見えない構成材にまで無垢の使われた総無垢仕様です。
時代的に当然ですが、接合部を見ると、昔からのハンドメイド工法であることがわかります。
そして全体には非常に出来の良い雰囲気のある彫刻が施されています。
また木肌には大事に扱われてきた家具だけが持つ、美しい色艶があり、
アンティークとしてのクオリティも最高級に感じとっていただけるレベルにあります。
上から見ていきますと、美しい曲線を描く天飾りにはミラーが組み込まれています。
その下はちょっとしたドレッサーとしても使えそうな、ちょうど良い高さに二つ目のミラーが有ります。
さらにその下段には小物の収納に便利な浅めの抽斗(ひきだし)、そして最下段は
観音開きのガラス扉の収納庫となっていて、内部は棚板が二枚つけ外しの出来るフリースペースです。
躯体全体を支えるのは、細身で美しい曲線のカブリオールレッグ(獣脚)です。
さて、入荷時のコンディションですが、過去に幾度もレストアを受けてきたと思われる良質な状態でした。
構造面では良質なソリッドマホガニー製ですので、接合部には緩みも少なくしっかりしていたものの、
その一方では外観的には各所に傷が有り、塗装の状態も少々くたびれた印象でした。
扉、抽斗の稼働状態はおおむねスムーズでした。
棚板は無垢材の宿命、歪みの出ている影響で設置に微調整が必要な状態です。
作業としましては、大がかりな作業はありませんが、こまごまとした構造メンテナンスと、
美観のリフレッシュに力を入れて行っていきます。
まずは接合部の緩みチェックです。
こちらは前述の通り、レストア済みと思われるグッドコンディションでしたので、
念のため程度の締め直しでかっちりと剛性感を出しました。
その他、美観を損ねるような小さな欠けや小傷などを、パテを充填したり、製作しパーツを接着したり、と
こまごまとした作業を根気強く行っていきます。
棚板についても変形のため削り合わせが必要でした。
無垢の一枚板なのでやや歪みが出て、おさまりがきつくなっていましたので、
鉋(かんな)でサイズを調整いたしました。
無垢材ならではのメンテナンスです。
これで二枚ともしっかりと収まる状態になりました。
キーについてはオリジナルのものが付属しておりましたが、
目視でもはっきり分かるほどに変形しておりました。
やや使用上にも影響が出ていたので、叩き直し、整形いたしました。
現状、スムーズに施錠、開錠とも機能している状態です。
続いて美観の回復にかかります。
取り外せるものは取り外し、まずはクリーニングから。
塗装の下準備も兼ねて、表層の汚れをサンディングで削り落します。
サンディングで出た削りかすやら積年の汚れやらを水拭きと
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュ 473ml」を使用してキレイにお掃除いたします。
特に背板には白いペンキのような飛沫が無数に付着していて厄介でした。
見えないところかと思いますが、しっかりペンキ飛沫は落としておきました。
古い家具ですが、全体として清潔にお感じいただけるものと思います。
また、いつもの事ながら、金属パーツに関しても抜かりありません。
一つ一つ取り外した上でピカピカに磨き込みます。
真鍮無垢性ですので、磨けばいつでも魅力的なゴールドカラーをとりもどします。
ここは「CR0248 アンクルビルUncle Bill オールメタルポリッシュ113g 」が活躍します。
大切なアンティークガラスとミラーも、裏表から曇りなく専用クリーナーでクリーニング致しました。
入り隅まで手抜きはありません。
次に塗装のメンテナンスを行います。
さっぱりとなった木肌に英国から取り寄せておりますオイルステインを刷り込み、着色いたします。
深みのあるダークレッドのマホガニーカラーがみずみずしくよみがえってまいりました。
もちろん時代感は失わないように、配慮しながら色味を整えました。
フィニッシュは天然樹脂製のシェラックニスで仕上げ塗装いたしました。
アンティークが生まれた当時から使い続けられている伝統的な塗料で、
現代塗装では真似できないとろりとした柔らかな艶が特徴です。
良い感じのあめ色仕上げとなりました。
全て手作業で行っておりますのできれい目ながら、アンティークらしさも兼ね備えています。
ニスが乾きましたら、今度はリフレッシュした各パーツを組み立てていきます。
魅力的なゴールドカラーに磨き込んだ真鍮製の取っ手を取り付けると、
フロント面の良いアクセントになりました。
いつもながらマホガニー×真鍮ゴールドは抜群の相性を発揮してくれます。
以上、コレティングファニチャーとして隅々まで手を尽くしています。
抽斗や扉の開閉については良好なので、実用的にもストレスなくご利用いただけると思います。
日常でお使いいただくキャビネットとしても安心してお使いいただける状態です。
最後に塗装の完全乾燥を待って全体を天然の蜜蝋ワックスで隅々まで磨き上げて仕上げます。
大切なアイテムの収納にはふさわしい上質なキャビネットです。
自信をもってお勧めできる最高級クラスのアンティークファニチャーとご紹介させていただきます。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
とても素敵なミラー付きのトールキャビネットです。
ダークなレッドマホガニーはその色艶も素晴らしく、
ソリッドマホガニーの持つ魅力を最大限に引き出した、超一級の高級家具だとご紹介いたします。
インテリアとしてアンティークらしい存在感も充分で、
きっとリビングを高貴な空間に演出していただけると思います。
マホガニーの色艶の美しさに加え、全体的に状態が大変良いので、
コンディションをチェックポイントになさっている方には特にお薦めですよ。
素材の質、デザインのバランス、仕上げの技術等につきましても、
3拍子そろったとても良いお品と評価しております。
アンティークらしい存在感も充分で、
お部屋をぐっと格調高い雰囲気に演出していただけると思います。
ぜひ、この機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
★EXTRA PHOTO
↑白紙はA4サイズです。
↑白紙はA4サイズです。
その他のオススメ商品
スペック表
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
| 商品基本情報 | ||||
| 品名 | ヴィクトリアン エンパイヤスタイル ミュージックキャビネット | |||
| 品番 |
CB0433
|
管理番号 | Lc27-4_1203 | |
| 販売価格（税込） | 159,840 円 | 在庫数 | 0 | |
| サイズ |
幅 825mm 奥行 340mm 高さ 1825mm 収納部内寸・幅 675mm 収納部内寸・奥行 260mm 収納部内寸・高さ 75mm ※棚サイズは、幅730ｍｍ×奥行265ｍｍ×高さ175ｍｍです。 | |||
| 送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安：10,945円～19,525円
（沖縄 29,095円）
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
| 商品分類 | クラス | |||
| デザイン | ||||
| ユース | ||||
| ランク | ||||
| カテゴリ | 家具/Furniture ＞ キャビネット/ブックケース | |||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | ||||
| コンディション | 傷の程度 | |||
| 目立つ傷 | ||||
| 交換・改造 | ||||
| 実用性 | ||||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ウォルナット | |||
| 主要素材の材質 | 無垢材 | |||
| 主要素材の等級 | Ｓ級 | |||
| 商品の無垢率 | 90％以上 | |||
| カラー | ダーク系 | |||
| 塗装・仕上げ | ||||
| その他素材 | ミラー | |||
| その他の素材のカラー | 素材色 | |||
| メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
| コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
| 目立つ傷 | 少ない | |||
| 交換・改造 | あり | |||
| 実用性 | あり | |||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | ||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | Ｓ | |
ご購入・お問い合わせ・入荷予約
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ！当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス（英国）アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
商品数：0点
合 計：0円
