PA0163 イギリス 1870年代 Fruit in a Bowl with Peacock feather/ Oil Painting
サイズ |
幅 375mm 奥行 50mm 高さ 425mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
今から150年ほど前のアンティーク絵画になります。
まるでお部屋を飾る”アンティーク・アクセサリー”のよう・・。
ヴィクトリアンスタイルのネオ・バロック調ギャラリーフレームに収められた、
とても時代感のあるStill Life静物画になります。
作品の中に1876年の製作年と思われる4桁の数字が入り、
英国のディーラー情報によれば、19世紀後半に描かれた作品であることに間違いはない、ということです。
作品の中にサインはありますが、残念ながら判読は不明。
よって作者の詳細情報は不明。
もちろん複製ではなく作家直筆のオリジナル作品になります。
今のところ、デニムでは出来るだけ評価の情報を集めやすくするため、
作者が明瞭な絵画を中心に入手しておりましたが、こちらは別格・・。
アンティークインテリアとして、ぴたりとはまる素敵な描写、思わず引き込まれるほどの表現力、
そしてイギリス・ヴィクトリアン様式を正当に継承した、見事なゴールドギルトゲッソのギャラリーフレーム・・。
これだけの好条件がそろっていて、アンティークファンの皆様にご紹介しない手はありませんよね!
こちらの入手経路は、イギリス東部ノーフォークNorfolkのアンティーク絵画ディーラーより入手しました。
ディーラー情報によれば、出所はサフォークのラベナムLavenham in Suffolkにあるかなり大きなエステイト(お屋敷)とのこと。
そのお屋敷はヴィクトリアンの時代に建てられた由緒ある家柄のようで、作品自体にも本物の風格があふれています。
それだけ歴史のあるお屋敷から出たものとあれば、年代情報は確かそうです。
おそらく、こちらの絵が描かれた当初からワンオーナーで所有されていたものでしょう。
作品に関しましては、まさに19世紀の世界観そのまま、といった印象。
全体的にアンバーなトーンですが、みずみずしいフルーツやピーコックのフェザーは、ビビットなカラーで彩られ、
そのシルエットは、淡い中間色の背景に溶け込むかのように甘くなじみ、何だか色のついた夢を見ているかのよう。
あたかも18世紀のオランダ・ゴールデンエイジのような印象ですが、
感性に訴えかけるリアリズムは、間違いなくイギリス画家的な描写です。
製作されて1世紀半ほどになりますから、ギャラリーフレームにはやや経年の自然劣化がありましたが、
日々精進しているデニムの修復技術が、ギルトウッドフレームの美観再生もかなりレベルアップさせています。
年代なりの風合いは感じながらも、かなりきれい目に仕上がっているものと思います。
木組みのフレームにはしっかりとした剛性感があり、造型もほとんどダメージらしいダメージもありません。
支持体となるキャンバスやフレームのクオリティは、きちんとラベルやスタンプの残っている素性の良さ。
それも、作者は不明ながら作者のレベルの想像ができる、著名なギャラリーラベル付きです。
もちろんデニムでは製作時からのオリジナルフレーム、リフレームなしのオリジナルコンディションと判断しています。
どちらかというと、美術品というよりも、
素敵なアンティーク(ヴィンテージ)インテリアのコレクションアイテムとしておすすめしたいです。
でも、作品のクオリティだって十分、アンティークアート上級者の方にもご満足いただけるもの。
コレクションとしても申し分ありません。
小振りなサイズで、インテリアのアクセントなど、ちょっとした空間アレンジにはぴったりと思います。
19世紀イギリス美術の素敵なスティルライフを、ぜひエントランスに、書斎に、リビングに・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀の後半に描かれた、ジェニン・アンティーク(真の骨董)のオリジナル(肉筆)油絵です。
こちらは支持体がキャンバスに描かれた油彩画になります。
チェリー、白磁のお皿と花瓶、そして扇子と思われるクジャクの羽根・・、
それらが乱れたクロスののったテーブル上に描かれた、何か意味ありげな静物画です。
鮮やかめな色彩の静物が、静かな雰囲気の背景に溶け込んでいて、
その古い時代を感じさせるトーンが、アンティークファンの目を魅了します。
アンティークアートがお好きな方でしたら、きっとご期待に沿える作品かと思います。
作品には右下に読めるようで読めないサインが入れられています。
同時にフレームで半分隠れてしまっていますが、’1876’の年号も確認できます。
残念ながら、製作者情報は不明です。
フレームについては、作品に負けず劣らず美しい。
素材はギルティング(金彩)の施された天然木ベース。
ハイレリーフの植物や幾何学文様のパターンを周囲に配した、ヴィクトリアン調 ”Gilt Gesso Frame” です。
なかなかこれほどの一級品は目にすることはできないのでは、と思います。
それもそのはず、フレーム裏にはギャラリーラベルが残っていて、
”ALEXANDER SHAPCOTT, 50 AND 58 RATHBONE PLACE, LONDON ”の表記が確認できます。
このアレキサンダー・シャープコットALEXANDER SHAPCOTTとは、当時ロンドンにあった大きな画材屋さん。
この画材屋さんは、店名のアレキサンダー・シャープコットALEXANDER SHAPCOTT(1826-1875)が起こした会社で、
画材屋さんといっても、現在のような小規模な小売店ではなく、
実際にフレームなどを作って販売する、それなりの規模をもった製造小売り企業だったようです。
かなり幅広く事業を展開していたようで、アーティストが必要とする画材は、文具レベルからすべて用意され、
その一方、アーティストを育成する画廊も併設し、また、出版から製本、印刷まで、と
トータルな美術商として活動していた記録が、イギリス政府の公式な記録として残されています。
会社の現在の状況についてはチェックしておりませんが、創業者のアレキサンダーの没後も、
彼の会社は6人の子供たちが事業を引き継ぎ、会社自体は20世紀以降も継続していた、ということです。
記録から推測するに、A.シャープコットは、製本印刷業からスタートして、画材販売をはじめ、
その後、画廊、そして出版社へと、会社の事業を段階的に拡張させていたように思います。
そうした点から見ると、本来の家業である、美術書の製本印刷業の事業を伸ばすために、絵画を売るようになり、
そして今度は絵画を描く画家たちのために、画材を売るようになり、
さらに、絵画をもっと売るために、美術誌の編集にまで手を広げていった、
そんな状況だったのではないかと想像します。
そうであれば、A.シャープコットは、実に現代的な感覚を持った経営者だったようですね。
美術に関する知識を多くの人に持ってもらえれば、絵画が売れるようになるし、
絵画が売れればアーティストも増えて画材も売れる、という現代の「桶屋」理論を
彼はあたかも知っていたかのようです。
このように、商売が良い循環を続けていくと、普通に考えれば、
扱う商材のレベルもどんどん上がっていくことになります。
実際、A.シャープコットの画廊で扱っていた絵画も、英国王立美術院、
すなわちロイヤルアカデミーの会員クラスの作品が販売されていました。
下記の作品は、そんなA.シャープコットの画廊で扱っていた作品の一例です。
’HAPPY YOUNG WOMAN ’ Edwin Thomas Roberts RA(1840-1917)
RAの作家の作品を販売できるレベルの画廊だった、ということです。
そんな画廊の作品ともなれば、額装も品質の高いものでなければならないでしょうし、
額装の質が上がれば、さらに作品の質も求められてきます。
ちょっと余談が長くなってしまいましたが、話を戻してこちらの作品。
額装にリフレームされた形跡がないので、おそらくこちらは当初からのオリジナルフレームと思われます。
とすれば、A.シャープコットの画廊で扱われていた可能性が高いので、フレームも、作家自体も、
かなりランクの高いものであった可能性があります。
RA会員の作品と見比べて、見劣りしないレベルでなければ、同じ画廊には並べられないでしょうから、ね。
そういう視点で、改めてこの作品を眺めてみると、趣味の作家などでは決して出せない世界観があり、
美術を職業とするマスタークラスの作家が描いた作品、と考えることが自然であるように思えてきます。
ちなみに支持体の裏のキャンバスにはスタンプがあり、
”Prepared by Winsor & Newton, 38, Rathbone Place, London.”と判読できます。
これは、”ウィンザー&ニュートンWinsor & Newton”というキャンバスメーカーで、
現在でも変わらず製作を続けている老舗マニュファクチャーです。
さて、そんなこちらの作品、入荷時のコンディションですが、絵画面自体には全く問題はありませんでした。
古いオイルペイントに見られがちな微細なひび割れも目立たず、発色もまずまず良好です。
フレームに関しては、多少の装飾の欠け程度は見られたものの、
ギルティングの状態も良いようですし、近年レストアをされているのではないかと思われます。
ただし、絵画パネルとフレームの間には若干ガタつきがありましたので、
そういう基本的な不具合に関しては、しっかりとメンテナンスをいたしました。
移動時などでガタガタしないようにしっかりと固定しておきました。
また、裏側上部にはフックがついていて、しっかりしていましたので、
丁寧にクリーニングを行い、そのまま再利用させていただきました。
ナイロンロープを通しておりますので、お手元に届いてすぐに壁掛け出来る状態です。
それほど大きな作品ではありませんので、強度としては十分かと思います。
安心してご利用いただける状態です。
背面は特に見苦しいわけでもありませんし、フレームやラベル&スタンプの状態も確認できますので、
特にクラフト紙などは張らずに、現状にてクリーンアップさせていただきました。
フレームの装飾面に関しましては、ちょっとした欠けに硬質パテを充填し、
周囲の色となじむように金彩でリタッチしておきました。
金彩には、真鍮粉を使用していますので、経年とともに色合いが変化してなじんでいくと思います。
全体にクリーニングも行い、きれい目ながらアンティークらしい
いい雰囲気に仕上がっていると思います。
それらの作業中は絵画面はやさしく養生をしておりますので、絵画への影響は全くありません。
また、描かれている絵画自体につきましては、特に塗料はがれなど美観を損なう点もありませんでしたので
基本的にデニムでは手を加えておりません。
以上、絵のクオリティも高く、英国骨董美術としては高く評価できるのではないでしょうか。
額のデザインも絵画をより一層、格調高く演出しています。
150年ものクラスで、なかなかこれほど、良好なコンディションの作品も珍しいのでは、と思います。
とても雰囲気の良い、素晴らしいアンティーク絵画と思います。
ぜひご検討のほど、よろしくお願いいたします!
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
製作年代は19世紀末期のものと思って間違いはなさそうです。
もちろん信頼できるディーラー情報ですので疑う余地はありませんが、
同時期製と思われるネオバロック調フレームのマッチングを見ればまず間違いのないところでしょう。
「150年もの」としてのピュアな質感をお感じいただければと思います。
作品について、こちらはオランダ美術の影響を感じる、色鮮やかなイギリス・リアリズムの静物画です。
作家のサインが入っているから、というわけではありませんが、印象としては、
アーティストを志す研究生によって描かれたもの、というような未熟さは感じられません。
ある程度、自身の画風を確立したマスタークラスの作家が、特別な意図はなく、
日常の創作活動の中で描き上げた一作、といった印象です。
・・でも、それはあくまで筆者の私感です。
イチアンティークアートファンの感想程度にお読みくださいね。
家具などでも、いつもそう感じていたのですが、
イギリス人の美的感覚って、現代日本人の感覚で、ちょうど良く感じられるんですよね。
フランスやフランドル、ダッチスタイルの家具なども個人的には好みなのですが、
空間全体をそれらの家具で敷き詰めてしまうと、ちょっとデザイン的に重い。
その点、イギリス人の感覚は、そうした美的な要素は取り入れながらも、
バランスよく、自国風にアレンジしたりする。
かといって、ふらついたデザイン性というわけではなく、
しっかりとした英国の伝統という「幹」は踏襲しながら、デザインを昇華させていきます。
割と日本の倫理観に近いのかもしれません。
だからイギリスのアンティーク家具は日本で人気なのでしょう。
話が横道にそれましたが、とにかく、卓越した描写技術を持ったマスターによる作品、と確信しています。
複雑で奥深さの感じる彩りは、天性の才。
彩色の妙、というよりも空気感の描写が素晴らしいと思います。
古い時代独特の世界観、そしてその中に存在する豊潤な果実、色鮮やかな孔雀の扇子、シノワズリ(中国趣味)の白磁器・・。
当時、時代の最先端だったアールヌーヴォーArt Nouveauの影響下にある、ちょっとオリエンタルなシチュエーションですが、
抜群のインテリアセンス、そして超一流の表現テクニックと思います。
そしてこれほど作品のクオリティ、薄っぺらなエセ芸術家によるものでないことは明らかです。
一糸乱れぬ勢いのある筆の動き、写実的でありながら印象的な描写・・、
これほどの色の深みは、かなりの時間、そして労力をかけた作品だったことでしょう。
そして作家自身もきっとそれなりに名の通った人物だったことと思いますが、
・・きっとそれは永遠に判明することはないのかもしれません。
そんな俗な欲求などどうでも良い、と思わせてくれる、魅力あるアンティークアートです。
ぜひ大らかなアンティークファンの方に、後世へ引き継いでいっていただきたいものです。
とても好感のもてるアンティーク・ピクチャー、
おくつろぎの空間の「潤い」となさっていただければ幸いです・・。
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | Fruit in a Bowl with Peacock feather/ Oil Painting | |||
品番 |
PA0163
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管理番号 | Lot17-8_0304 | |
販売価格(税込) | 64,800 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 375mm 奥行 50mm 高さ 425mm ※絵のサイズは、幅240mm×高さ285mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック120 送料目安:1,530円~2,020円
(沖縄 2,170円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | オーク | |||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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