クオリティオーク 2スタッキングブックケース

1910年頃に製作された、“グローブ ヴェルニッケGlobe Wernicke”スタイルのブックケースです。
とても質の良いオーク無垢で構成されたフレームワーク、
シンプルなリフトアップ式のユニットデザイン・・。
心が打たれるほどの究極のスタイリング、といっても過言ではないと思います。
“アーツアンドクラフツ”(19世紀末の美術工芸運動)の流れを汲む、本当にとても美しいスタイルです。
ところで、家具の歴史は19世紀後半より、古典的な様式家具から近代的な機能家具へと、
時代のシフトがはじまりました。
その時代の潮流の中で、デニムが愛する2つの“ビッグネーム”が生まれます。
何度もご紹介しております通り、一つはトーネットというベントウッドマニュファクチャー(曲げ木家具メーカー)。
そしてもう一つは、このタイプのブックケースを開発した、
”グローブヴェルニッケGlobe Wernicke”、というキャビネットメーカーでした。
アンティークを知れば知るほど、この2社が私たちの歴史にいかに大きくかかわってきたか、
思い知らされることになり、尊敬の念を抱かざるを得ませんでした。
トーネットはウィーンのカフェ文化を世界中に広め、人と人とのコミュニケーションの高度化に寄与しました。
そして、こちらのグローブヴェルニッケはビジネスの情報をセクショナルに管理することを可能にし、
オフィスワークの効率を飛躍的に発展させました。
今、文化的な生活を送る上で欠くことのできない、カフェとオフィス。
これらの文化が発達した裏側では、トーネットとグローブヴェルニッケという
「黒子」の果たした役割がいかに大きかったことか、私たちは忘れてはなりません。
人類の歴史を進化させた家具メーカー、と呼んでも差し支えないと思います。
・・と、話が横道にそれましたが、こちらのブックケースは、
その“グローブ ヴェルニッケGlobe Wernicke”スタイルのブックケース。
それも、初期のころのアールデコデザインのセクショナルブックケースです。
躯体に広がるオークの虎斑杢(とらふもく。トラ柄の杢目です。)が素晴らしいです。
19世紀オールドスタイルのグローブヴェルニッケは、
数が少なくてアンティーク市場ではかなりの貴重品。
メーカーは不明ですが、この様なコンディションの良いスタッキングブックケースならば、
メーカー問わずコレクターズアイテムといえるでしょう。
しかも最もニーズの高い、最下段に引き出し収納の付いたアイテムです。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/AY)
価格(税込):
149,040
円
参考市場価格:
144,900
円
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LOCKON CO.,LTD.