Lost in thoughts / Oil Painting

デニムがおすすめする”コンテンポラリーアート”のオイルペインティング(油絵)です。
2018年2月! に描かれた印象派スタイルのタウンスケープです。
・・小雨の中、古いアーチ橋の前にたたずむ、白いワンピース姿のひとりの女性。
女性の目の前に位置する水路は、自然の河川というよりは、「生活用水路」といった印象。
それもどこか、市役所とか図書館とか、大きな公共施設の敷地内に伸びている用水路のように見えます。
橋の向こう側にのぞいている歴史のありそうな建物からすると、
イギリスの某大学のキャンパス内、といったところでしょうか。
主人公となる女性はひざ丈のミニスカート姿で、足元は白のピンヒール。
スラっと背の高そうなスタイルに、白いパラソルを持つその出で立ちからすれば、
まだ20代前半といった年のころなのでしょう。
もしかすると、その大学の学生、あるいはその施設の職員だったりするのかもしれませんが、
でも・・何か、その女性、その場所には不釣り合いな感じ。
そう、どこか「場違い」のです。
普段はめったに行かない人気のない場所。
今は何となく一人になりたい気分で、そんな所にふと足を踏み入れてみた、といった状況なのかもしれません。
おっと、でも気を付けてくださいね。
物思いにふけるのもいいですけど、足元にもご注意ですよ。
雨の日は足元が滑りますから・・ね。
・・うん、まさに「今」という時代を自然に映した直近の現代絵画、
心情やロケーションなど、ごく身近に感じるコンテンポラリーアートと思います。
作者はピート・ラムニーPete Rumney。
現役バリバリのイギリス人現代作家です。
サインは作品内とキャンバスの裏面にも入っています。
ピート・ラムニーはまだ現役のアーティストなので、バイオグラフィなどの情報はプライバシーの観点から、
個人情報についてはあまり多くはありませんが、知名度は国際的に高い職業人画家です。
その筋では知られたアーティストになりますので、彼の作品はイギリスやヨーロッパのみならず、
アートオークションなどを通して、世界中に販売されています。
特にアメリカやオーストラリア、シンガポールなどで彼の作品は人気があります。
日本ではまだほとんど知られてないと思いますので、簡単にご紹介させていただきますと、
ピート・ラムニーはイングランド北東部タインアンドウエア州ノースシールズNorth Shields出身。
現在も同じ州内、ニューカッスル・アポン・タインNewcastle upon Tyneに居住しています。
年齢は不明ですが、1993年から作品の販売を開始した、ということですから、
自然に考えれば、そのちょっと前に美術学校を卒業したのではないかと思われますので、
その当時、20歳代だったのではないかと想像しています。
そうすると、現在は40歳代? あるいは50歳代になっているのでしょうか?
いずれにしても、作家として最も創作活動にいそしんでいる頃でしょう。
アーティストとして、最も脂の乗り切った時期です。
彼の作風は、どちらかといえばポップアート的。
作品から受ける印象としましては、フランス印象派系の現代作家、といったイメージですが、
作品の中の主題にフォーカスし、それをカラフルな色合いで表現する描写テクニックは、
どこか商業的なグラフィックデザインに近いような感じがします。
こちらの作品も、彼の典型的、ともいえる「雨」の中のイマジネーション。
もちろん習熟された技量を持って描かれた秀作であることは、デニムが自信をもって断言させていただきます。
すでに四半世紀以上、創作の道に携わってきていると思われるので、作品も豊富。
自分自身の作風もしっかりと確立し、商業的にも成功したプロフェッショナルオイルぺインター、
と申しあげても良いのではないかと思います。
ただ、まだまだこれからも作品が増えていくことが想像されますので、
現時点では、価格的見て、一般的なアンティーク絵画に比べて、それほど高値がついているわけではありません。
比較的安価な作品から、アンティーク絵画並みに高価な作品まで様々です。
ただこれほどの感性・技量を持つアーティストですので、
今後、どれほどその相場が変わっていくのか、想像つきません。
「大当たり」する可能性は十分にある作家かと思います。
もし1作品でも「大当たり」したとしたら、すべての彼の作品は「大化け」することになるでしょう、
もちろんこの作品も、その例に漏れることなく。
インテリアにふさわしい知的で好感の持てる構図、印象派的な「古典」を感じさせる空気感のある描写、
力強いピンポイントな色使いによる表現力、的確にかつ象徴的に描きこまれた被写体・・。
こちらの作品は、そんな彼の作風をダイレクトに知ることができる秀作です。
デニムには、いつかこの作品が本当に「お宝」になる日が来るのでは・・と思えてしまいます。
こちらの作品はイギリス人のプライベートコレクターより、デニムが譲っていただきました。
コレクターの方は、印象派、ポスト印象派の現代作家の作品をメインに収集している専門家。
ですから、印象派の作品を見る目は確かです。
入手経路は絵画オークションのようですが、かなり人気のあった作品で
引き合いがとても多かったと聞いています。
入手時は作品単体(木枠張りキャンバス)でしたので、ホワイト&ゴールドのウッドフレームは当店セレクト。
コンテンポラリーなデザインの中にも、ヒストリカルスタイルな重みのある印象で、
新旧/洋の東西を問わず、様々なインテリアに溶け込んでくれる雰囲気と思います。
インテリアにこだわるアンティーク上級者の方にはぜひおすすめしたい、
素敵な21世紀の現代美術、エクセレントなファインアートです・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
71,280
円
参考市場価格:
69,300
円
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LOCKON CO.,LTD.