トーネットTHONET Original ベントウッドロッキングチェア ♯7027


とても貴重なコレクションピースが入荷いたしました。
今から1世紀以上前、オーストリアで製作された、
旧トーネット社ThonetオリジナルのベントウッドロッキングチェアNo4、
それもかなり古い時代の大変希少なモデル♯7027になります。

こちらはイギリスアンティークとして入荷してまいりました。

トーネットのロッキングチェアといえば、かのパブロ・ピカソPablo Picassoも愛用した歴史ある名作椅子。
アンティークファンなら垂涎のお品でしょう。

ピカソが愛用していたのは、トーネット・ロッキングチェアシリーズNo22、♯7022。
No22はもっとも古いNo4より派生したモデルで、脚元を支えるリングがNo4が2つあるのに対して、
No22はリングを1つにして、全体の奥行きを短くしたモデルです。

そしてこちらのロッキングチェアこそが、そのピカソが愛用していたNo22のマザーモデルである、No4!

トーネット社のアンティークロッカーといえば、マーケットで流通しているモデルのほとんどがNo10です。
かなりのトーネットコレクターの方でも、オリジナルのNo4を実際に見たことがある方は、
ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?

こちらのモデルはクラシックトーネットのロッキングチェアシリーズ、オリジナルNo4のモデルコード♯7027
最初期のNo4♯7004のフォルムを全体に奥行きを少し短くしたモデルで、
行ってみればピカソが愛用していたモデルのダブルリング版、といったところです。

入荷時のコンディションも非常に良く、メーカーラベルもしっかり判別できるほど残っており、
イギリス人のトーネットコレクターが所有していたものと思われます。
※実際に ”1985年にアンティークディーラーより「19世紀もの」として入手した” というイギリス人コレクターのメモ書きが座面裏にはさんでありました。

もちろん、そのトーネットのラベルは1880年代から1920年ごろまで使われていた、旧体ラベル。
ほぼ間違いなく19世紀のオーストリア工場時代に作られたロッカーであると推定できます。

ちなみにNo4ロッキングチェアは、♯7004は1920年ごろには生産が終了し、
こちらの♯7027については1940年ごろまで作られていたようです。

第二次大戦後には、ベントウッドロッキングチェアの生産はNo10♯7028のみに集約されることとなってしまい、
それ以外のロッキングチェアシリーズは、アンティークでしか見ることができなくなってしまいました・・。

そもそも、このロッキングチェアの製作には8mもの長さのブナの直材が必要で、
そのようなブナ材が安定的に確保でき、かつ、技術的にも難易度の高い
このような曲げ木椅子を量産できたことの方が奇跡的だった、ということができるかもしれません。

余談ですが、数年前、ドイツ・ゲブルダートーネット社製♯7001の初代ロッキングチェアレプリカが
壮大な復刻プロジェクトによって製造され、某家具屋さんで発売されましたが、
そのお値段、何と149万円!

う〜ん、もともとベントウッドチェアは19世紀に開発されたハイテク家具なのですが、
旧来の家具製作のような製造に特殊技能が不要、というメリットで大量生産を可能にし、
王侯貴族の専売特許だったロッキングチェアのような高級家具が庶民の手の届く価格になった、
という点で画期的だったのです。

それがこのような事態に・・。

今や、本家本元のベントウッドファニチャーは、家具界の“ロールスロイス”というべきですかね・・。

(Buyer/AY)



価格(税込): 199,800 円
参考市場価格: 194,250 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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