Cranes and Ships, Glasgow Docks / Oil Painting

デニムがおすすめする”コンテンポラリーアート”のオイルペインティング(油絵)です。
今から半世紀ほど前に描かれた、”マンチェスター/ノーザン”画派によるインダストリアルランドスケープです。
・・20世紀のイギリス人アーティストの中でも、最も人気の高い画家の一人、
ローレンス・スティーヴン・ラウリーLaurence Stephen Lowry(1887-1976)。
日本においても骨董絵画ファンや美術関係者のみならず、その名を知る人は多いと思います。
デニムでも、サイトの中で何度もご紹介をさせていただきましたし、
略歴や簡単なプロフィールはことあるごとに関連するコメントの中に盛り込んでまいりましたので
ピンときていただける方も多くいらっしゃいますよね。
イギリス・コンテンポラリーアートの巨匠、といっても、全く過言ではないアーティストです。
率直に言って・・デニムもL.S.ラウリーのファンの一人だったりするんですよね、実は。
なので、こちらの作品に出合った時は、「こんな身近にラウリーの作品が・・」と、
正直、びっくりして言葉が出ませんでした・・。
「憧れの画家」という先入観があるせいか、この作品が持つオーラ、というか威圧感にも圧倒され、
そしてしばしの間、今にも、わさわさと、動き出しそうな ”マッチ棒男MATCH STICK MEN”たちに
時間の経過を忘れてしまうほど、見入ってしまっておりました。
きっと稀代の巨匠の作品が、突然、目の前で手の届く価格で販売されていたとしたら、
同じように言葉を失ってしまうのは、筆者に限ったことではないことでしょう。
いえ、とはいってもお気づきのように、こちらの作品がL.S.ラウリー本人の作品かどうかは定かではありません。
むしろフォロワーの作品である可能性の方が高いです。
それでも、単に時を経た絵画が持つ独特の雰囲気、というものを超えて、
アーティストによる描写のテクニックに、本作に近い魅せられる要素がある、ということは
骨董絵画として、一定以上の評価を与えてしかるべき作品ではないかと思います。
ちなみにちょっと余談で、現実的な話になりますが、L.S.ラウリー本人の作品ですと、
クリスティーズやサザビーズの見積相場では、大体£30万〜50万(£1=¥150前後)あたりが多く、
最高値は1960年作の ”ピカデリーサーカスPiccadilly Circus ”。
2011年にサザビーズで500万ポンド(約7億5千万円)の値が付いたと話題になりました。
L.S.ラウリーの作品は年を重ねるごとに、その価値が上がってきているように思われます。
また一方、L.S.ラウリーの昨今の人気を反映するかのように、
フォロワー(信仰者)やマナー(流儀をまねること・まねた人)による作品もきちんと評価されていて、
ボナムスで£500〜600くらい、クリスティーズでも£1000〜1500ほどの値がつけられています。
デニムでは当作品は、そのあたりの作品と同等クラスの秀作、と位置付けております。
こちらはイングランド南東部、イースト・サセックスEast Sussexのアンティーク絵画ディーラーより、
デニムが直接入手いたしました。
ディーラーは、印象派、ポスト印象派の現代作家の作品をメインに扱っている専門ディーラー。
ですから、印象派の流れを汲むノーザンアーティストの作品を見る目は確かです。
出所情報は、直近ではイギリス人コレクターのプライベートコレクションだったとのこと。
詳しいことは不明ですが、20世紀中盤のマンチェスター画派系のイギリス人画家による作品であろう、
という推測情報が受け継がれてきたようです。
マンチェスター画派も、ノーザン画派の一派。
フランス印象派を源流にもつインプレッショニストのグループです。
また、オールドトラディショナルなネオバロック調ゴールドギルトのウッドフレームも、
フレームだけでそれなりの価値を持つ高級骨董クラス。
エイジングされたかのようなフレームデザインは、レトロモダンな20世紀印象派の作風とも相性は良く、
作品を引き立てているようにさえも見えます。
品のあるシャビーな印象で、アンティークなインテリアにもふさわしい雰囲気と思います。
いかにも、身分の高い個人宅の書斎や個人事務所などに、飾られていた個人蔵の絵画のように思われます。
骨董美術ファンの方のみならず、インテリアにこだわるアンティーク上級者の方にもぜひおすすめしたいです。
次代へと引き継ぐべき20世紀のファインアートです・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
97,200
円
参考市場価格:
94,500
円
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LOCKON CO.,LTD.