スーパークオリティ エドワーディアン インレイ ローズウッド&マホガニー キャビネット

今から1世紀ほど前、19世紀末から20世紀はじめ、エドワーディアンのころのイギリスで製作された、
最高級のグラスキャビネットです。
残念ながら、どちらのマニュファクチャーで製作されたものかはわかりませんが、
かなりの高級家具だと思います。
軽く硬い、そして色艶の美しい良質なソリッド・マホガニーの躯体は、
ご覧の通り、最高級のマホガニーのみがその姿を見せるという、
「金のちり」がちりばめられた最高級の色艶を発散させています。
おそらく現代の最高級マホガニーといわれる“ホンジュラス産マホガニー”が、中級クラスだった時代に
最高峰と謳われた“ジャマイカウッド”や“スパニッシュ・マホガニー”クラスに匹敵する逸材ではないかと推測しております。
しかも、デニムでは見逃しませんでした。
こちらの躯体の4本の脚、そしてその上に伸びる胴部の四隅4本のフレームは、
「家具の宝石」ローズウッド製であることを。
おそらく細く華奢なフレームのため、強度や耐久性に考慮したのでしょう、
四隅4本の支柱となるフレームには、石のように固く、歪みを全く見せないローズウッドに、
マホガニー材から切り替えております。
このことによって、この繊細なフォルムは、信じられないことに、
100年の歳月をものともせず、今でもきっちり端正なフォルムを保っていて、
扉も調整不要で普通に開け閉めが可能な状態でした。
大変優良なアンティーク家具と思います。
また、前オーナーも大事にお使いになられていたのでしょうか、小傷程度の使用感で、
目立ったダメージもなく、木肌には良く磨きこまれた自然な艶があります。
コンディション的にも生活骨董としては超・一級品と思います。
デザイン的には、伝統的な英国様式家具デザインで、
当時人気の高かったデザイン、“シェラトン”風スタイルになります。
エドワーディアンスタイルのデザインルーツでもある、19世紀の家具デザイナー、
“トーマス・シェラトン” の “シェラトンスタイル” は繊細で直線基調の品格あふれるデザイン様式でしたが、
このキャビネットはそのエッセンスを確かに受け継いでいて、
不必要な装飾を廃することで、現代家具とも馴染みやすい、近代的なクラシカルスタイルを実現しています。
そして往年のシェラトン様式を髣髴とさせるような、素晴らしい技術のインレイ(象嵌)を惜しげもなく投入!
ストリンギングと呼ばれる「線象嵌」からマーケットリーと呼ばれる絵画調の「木象嵌」まで、
素晴らしいインレイワーカー(象嵌職人)の匠の業がふんだんに盛り込まれています。
リボンの綱飾りやつぼみのペンダントなど、とても華麗で、そのセンスは抜群で、
とても高い技術のインレイワークです。
今では失われたスキルが残されている、歴史上の生き証人のような高級家具です。
本当にため息モノの美しさ、時代へと引き継ぐべき過去の遺産です・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
231,000
円
参考市場価格:
220,500
円
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LOCKON CO.,LTD.