ゲブルダートーネットGebrder Thonet ベントウッド エグゼクティブチェア S50


日本ではほとんど見ることのできない貴重品、
ドイツ・トーネット社製の現代ベントウッドオフィスチェア、モデルコード ”S50”になります。

※撮影時に西日が入り、全体的に、特に木部がオレンジっぽく映っておりますが、実際には普通の落ち着いたライトブラウンです。
またシート生地(本革)は白っぽく色が飛んでしまっておりますが、ややグレーがかったライトベージュになります。


バウハウスのデザインをいち早く商品化した、トーネット社らしい、
エグゼクティブ・デザイナーズチェアです。

デザイナーはグレン・オリバー・ロウGlen Oliver Lw 。
多くのトーネット社のプロダクツを手掛けているエキスパートです。

日本では、こちらのS50を見る機会はほとんど皆無に近いといっていいほどですが、
ヨーロッパ、とくに本国ドイツでは多くの専門誌に取り上げられた評価の高いモデルでした。

特に、美しい杢の”ヨーロピアン・ウォルナット”の無垢板を薄くスライスし、
トーネットお家芸の「曲げ木」技術で成型した、特殊な積層合板のアームレストには
ドイツ・トーネットならではの技術とセンスを感じます。

クールな印象のオフィスチェアの中に、天然木のアクセントを取り入れることで、
冷たい印象が和らぎ、親近感のあるスタイリングとなっています。

現在ではS50はトーネット社のラインアップからはドロップしているモデルですが、
販売中当時のカタログでは、オフィスなどで使用されるコントラクトのSシリーズの主役的な存在で、
ベーシックな量販モデルと期待されていたことがうかがえます。

基本的には、エグゼクティブクラスのビジネスパーソンが使用するオフィス需要に対応したデスクチェア、
あるいはミーティングチェアといった商用の位置づけですので、
カラーリングの展開も、高級感あるブラウン系、またはブラック系の色調がメインとなっていました。

商用とはいえ、商品品質の高さは、さすがドイツ・トーネット社製、といえるもの。

旧トーネット社を受け継ぐファミリー企業は、ドイツ・トーネットをはじめ、ヨーロッパに4社ほど存在しますが、
その中でもドイツ・トーネットはトーネットブランドの「のれん」を受け継いだ企業だけあって、
そのクオリティの高さは断トツですね。

仕上げの美しさには本当にほれぼれします。

さらには、その先進性も”トーネット”ブランドを受け継ぐ企業としてふさわしいもの。

アルミニウム削り出しの脚部と、汚れにくいコーティングを施した本革の背&座部の構成で、
オフィス用の回転椅子とは思えないほどの、ソファクラスのクオリティ、そして「耐久性」を実現しています。

実際ソファのように厚みを持たせた、シートとハイバックレストは、快適そのもの。

座面はレバーの軽い操作で昇降させることができ、また背もたれもフルフラットに近いくらいまで、
すなわち、寝椅子に近い角度までバックレストをリクライニングさせることができます。

さらに、座面自体も前後にスライドさせることができますので、オットマン(脚置き)さえあれば、
仮眠の取れる安楽椅子に変身します。

現代のビジネスシーンにふさわしい機能性、そして快適性です。

ちなみにこちらのS50は、某日本国内バイヤーよりデニムが譲り受けました。
何と「未使用品」、ということでTHONET社の箱入りで入荷してまいりましたが、
確かに使用感などはありませんでしたが、多少の汚れや小傷などがついていたので、
おそらくは「展示品」として飾られていたものだったのでは、と想像しています。

そのため、基本的にはユーズドコンディションとしておりますが、限りなく未使用品に近い極上品です。
デッドストックと申し上げても不誠実ではない、と思います。

尚、ちょっと余談になりますが、このドイツ・トーネットの日本国内販売代理店だったのは、
日本の家具業界の中でも「中堅」以上の部類に入る老舗家具会社、○イデックさん。

こちらのチェアが入っていた輸送箱にはその○イデックさんの宛名ラベルがあったので、
正規で輸入されたものであることがわかりました。

で、新品時の日本での販売価格を調べようと、○イデックさんのHPをチェックしてみたところ、
なんと、○イデックさんのウェブサイトが閉鎖!
つい最近、○イデックさんはなくなってしまっていたのですね・・。

インターネットで様々な情報が出ていますので、ここでその件についてデニムから申し上げることはありませんが、
もしかすると、このチェアが未使用でデニムの手に渡ってくることになった経緯というのは・・。
(邪推の内容はご想像におまかせです。)

何だか、同じ「曲げ木家具」を愛する者としては複雑な心境です。

まあとにかく、新品価格を調べてみると、ヨーロッパ現地価格で1,000〜1,500ユーロ(1=現在約135円)程度、
日本国内での販売価格は取れませんでしたが、同等クラスのチェアの価格から割り出せば、
30万円近い値がつけられていたのではないかと思われます。

その未使用展示品が、今回はこの設定価格ですから、こちらのチェアはかなりお買い得、
いや、相場からすると破格値といって良いと思います。

正直なところ、筆者が購入して使おうかと思っていたほどのチェアです。
良質なエグゼクティブチェアをお探しの方、トーネットファンの方、
お見逃しなさらないようご案内させていただきます。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません!

次のオーナー様が見つかるまでは、デニムの大切なコレクションとさせていただきます・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 122,040 円
参考市場価格: 118,650 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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