インレイマホガニー アンティーク スナッフボックス 3ヶセット

19世紀末から20世紀初め頃に製作された、イギリスのスナッフボックス(嗅ぎたばこ入れ)です。
※こちらは3ヶで1組になります。
”スナッフボックス”とは、微粉末状にしたたばこを直接鼻から吸う「嗅ぎたばこ(スナッフ)」を入れる箱。
17世紀から19世紀後半ごろまで、スナッフボックスはステッキなどとともに
イギリスだけでなく、フランスなどでも紳士のアクセサリーとして欠かせないアイテムでした。
このようなスナッフボックスを所有していた人たちは、間違いなく当時のお金持ちだったそうですので、
珍しい素材でできているものやデザインの優れたものなどは大切に保存され、
今では多くのアンティークコレクターたちのコレクションアイテムとなっています。
ちなみに、フランスのリモージュで作られるスナッフボックスなどはリモージュボックスと呼ばれているそうで、
アメリカでは某元大統領夫人など、著名人にも多くのコレクターがいるそうです。
そんなコレクターズアイテムのスナッフボックスがこちら。
3つまとめてのご提供です。
前述のリモージュボックスは陶器製になりますが、
こちらは一つ一つ、バラエティに富んでいます。
メインのお写真で、まず一番左がクジャクの彫りものがトップに入った木製小箱。
何となくアングロインディアンAnglo Indian風の工芸品に見えますので、
だとすれば素材は「唐木」?
塗装されていない白木の状態で、風合いとしてはマホガニーに似ている材が使われています。
お写真ではわかりにくいと思いますが、トップの縁取りのちょっと黒っぽく見える部分は
メタルインレイ(金属片の象嵌細工)です。
結構手が込んでいます。
中央のアイテムは、こちらのセットの一応メイン商品。
エドワーディアンのインレイマホガニー・コバコです。
つくりは一級品で、ほぼ高級家具同様の素材、および技術で作られています。
デニムでも手抜きなく、家具同様の塗装で仕上げています。
この小さい躯体の中に、ストリンギング(線象嵌)とマーケットリーインレイ(絵画調の象嵌)を施すとは、
なかなかできることではないと思います。
一番右は・・ちょっとわかりません。
でも、もしかすると一番価値のあるものなのかもしれません。
実はイギリスのディーラー情報ではこの黒いスナッフボックスがメイン商品ということでした。
それによれば、19世紀後半の”パピエマーシェ”(溶かした紙を固めて焼き上げたもの)とのことです。
確かに言われてみれば、パピエマーシェに見えなくもないですし、
金のプリントだって19世紀もののデザインに見えます。
デニムの経験的な感覚でも100年以上はゆうに経過している雰囲気ですし。
でも一方では、その後現れたベークライト製のコバコに見えなくもない・・。
金プリントも印刷?
確かめるには素材の断面を見ないとわかりませんので、
今の段階ではどちらとも言えません。
なので、こちらが本物パピエマーシェならば、このようなお値段では出せませんので、
かなりお値打ち感はあるのではないかと思います。
いずれにせよ、紳士の大切なアクセサリーだったのでしょう。
3つともにアンティーク品としては色、質感、デザイン、ともに優良品です。
お写真でその素晴らしさが伝えられれば良いのですが・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
19,800
円
参考市場価格:
18,900
円
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LOCKON CO.,LTD.