ウィリアム4世ピアノスツール

今から何と!170年以上前、19世紀半ばのイギリス・ミッドヴィクトリアン期に製作されたミュージックスツールです。
美しい椅子です・・。
いや、きちんと“スツール”と呼ぶべきですね。
もともとスツールは中世ヨーロッパの貴族階級においては、背もたれのある「椅子」とはやや見方が違っていて、実用性よりも装飾性が重視され、ある意味ではステイタスのシンボルとして位置づけられていました。
そんな時代だったらこそ、このようなデザインが成立し得たのでしょう。
そもそも太古の昔より、スツールは人類が初めて製作した「椅子」ですので“チェアChairs”が持っていた「権威性」がどんな椅子よりも強かったのかも知れませんね・・。
私感はさておき!
このスツールは、といえば、 当時流行だったウィリアムW世のデザイン・フォルムを持つ、特注家具と思われる高級ピアノスツールです。
ヴィクトリア期に流行した、ヴィクトリア女王様式のトライポッド(三脚台)式のフットスタイルが
ウィリアムW世スタイルのスクロールレッグにアレンジされているのが特徴的ですね。
こちらはおそらく上流階級のご家庭で、ピアノを弾かれる方の体系、姿勢に合わせて作られた、
オーダーメイド品と思われますが、最先端のデザインで製作されているところから、
比較的進んでいた、南部の都市で使われていたものではないでしょうか。
(実際に入手したのは北部エリアのアンティークディーラーですが。)
きっと都会育ちの、素敵な貴婦人がお使いになっていたんでしょうね。
現在では見られない、西欧アールデコ風の植物柄、
そして赤みの華やかなマホガニーの躯体があでやかです・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
86,000
円
参考市場価格:
86,000
円
[9]かごを見る
[0]TOPページへ
LOCKON CO.,LTD.