Malvern Hills / oil painting

デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
丘を遠くに望む草原地帯を描いたイギリスのランドスケープ。
ヴィクトリアン調の額装に収められた素敵な風景画です。
英国のディーラー情報によれば、20世紀中盤、1940〜50年ごろに描かれた、
70〜80年前の作品ということです。
作者はイギリス人ペインター、” デビッド・ミードDavid Mead " (1906-1986) 。
イギリスのカントリーシーンや動物画などで優良な作品を数多く残しているアーティストです。
イギリスのアンティーク絵画に詳しい方であれば、その名を知る人も多いのではないかと思います。
デビッド・ミードは英国現地では、20世紀のイギリス風景画家として、広く認知されています。
彼はおそらく職業的なオイルペインターと思われ、欧米のファインアートオークションでは、
彼の作品をかなりの数、目にする事が出来ます。
現代作家のため比較的価格もこなれていて、
アンティークアートの中ではポピュラーな作家のひとりとして数えても良さそうです。
職人コメント欄に、作品情報を掲載させていただきましたが、
おおよそイギリス・ポンドベースで£400〜1,000ほどの見積もりがつけられています。
※現在1ポンド=約150円
いろいろな彼の作品を見てみましたが、イギリスの古典スタイルを踏襲したナチュラルな作風で、
確かにくせのない、万人に好感の持たれそうな作風ですので、
アンティークアートとして、これからもさらに評価が上がってくる可能性は十分にあると思います。
彼自身については、バイオグラフィー的な情報は入手できなかったので詳細は不明ですが、
欧米のアートサイトなどでは、20世紀のブリティッシュアーティストとして、
一般に名のあげられる、ランドスケープペインターと紹介されています。
ただ実際に彼の作品を追っていくと、面白いことに、確かに風景画が多いのですが、
そこには人影や建物などを見ることはほとんどありません。
純粋に「自然」のみが被写体とされています。
まあ、それが風景画、といえばそうなのですが、
古い山小屋や古城くらい、景色のいい場所にはありがちではないですか?
そうしたものは一切ない。
ただただ、森林や山河、そして空と雲。
鳥以外、動物の姿すら見ることは稀です。
徹底してます。
彼の興味の対象は、単に目の前の風景だけだったのでしょうか?
それとも、自身の理想を描く原理主義的なナチュラリストだったということでしょうか?
どちらかといえば、後者の印象。
芸術家としての才能だけでなく、個性的な主義主張を持つ人物であったことがうかがわれます。
そんな作品なので、時代の流れを感じさせない作風となっています。
こちらの作品は、イギリスの首都、ロンドンに店を構えるアンティーク絵画ディーラーより入手しました。
かなりコレクション性の高い、高価な作品を多く取り扱っている老舗のアンティークアート専門店です。
作者のサインも右下に残っていますし、信頼できるディーラーですので、
作家オリジナルペイントであることは間違いないでしょう。
ディーラー情報によれば、出所は、イギリス人収集家のプライベートコレクションとのこと。
見る目の確かな富裕層が所有していた作品かと思われますので、作品の評価にも安心感がおけます。
作品情報に関していえば、背面に”マルバーンヒルズMalvern Hills”とあります。
マルバーンヒルズとは、イギリス中部、ウスターシャー州、ヘレフォードシャー 州、
およびグロスターシャー北部にある丘陵地帯で、「丘」だけを指しているのではなく
周辺の田園地帯とマルバーン地区の町や村一帯も含んだ地域の呼称のようです。
国が指定する自然保護区域で、ハイキングコースなども有名な観光地になります。
描かれた場所は、そんなマルバーンヒルズのふもとにあたる草原地帯、
緩やかな下流の川のほとりで風の抜けそうな場所と思われ、さぞ気持ちの良い場所だったことでしょう。
風景画家であるならば、いつか描いてみたい有名な観光スポットだったのかもしれません。
ランドスケープぺインターとして名を上げた彼の、こちらはその典型的な作品、といえそうです・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
99,000
円
参考市場価格:
94,500
円
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