Herman Miller イームズEamesアームシェルチェア ファーストモデル アルミナムベース

巨匠“チャールズイームズCharles Ormond Eames”のグラスファイバー製シェルチェアです。
”アームシェル”という肘掛け付きモデルです。
デザイナーズ家具ファンの方でご存じない方はいらっしゃいませんね。
こちらはとても貴重なファーストモデル(1953年〜1955年)というコレクターズアイテムです。
お客様の下取り品として入荷しました。
こちらはベースとシェルを別々に購入され、セットしたものになります。
オリジナルのベースは、”Xベース”だったということです。
Xベースはファーストのみの専用ベースです。
(オリジナルのベースはございません。)
現状のベースは“コントラクトベース”というオフィスチェア仕様。
キャスターのついていないコントラクトベースもありますが、こちらは便利なキャスター付き。
すでに今では手に入らないヴィンテージモデルだけの貴重なレッグパーツです。
シェル裏側にはロゴシールや社名のエンボス(刻印)などは入っておりません。
これはファーストモデルの特徴ですね。
あと、レッグパーツを固定するショックマウントが大きい(ラージマウント)のも特徴です。
初期のファイバーグラス独特の、光りを透して繊維が浮かぶ風合いが、
現行品のポリプロピレン製や分厚いプラスチックとは違って、とてもヴィンテージらしい良い「味」わいです。
マニアに人気の風合いです。
ちなみに、オリジナルの(ヴィンテージ)イームズのシェルチェアは、
1950年代にハーマンミラーから発売されましたが、
1953年〜1955年に作られたモデルが1stモデル、1955年〜1970年が2ndモデル、
1970年〜1990年は3rdモデルと呼ばれています。
1stモデルのシェルチェアは、製造はゼニスZenith プラスチック社、販売はハーマンミラー社。
座面の裏にはゼニスプラスチック社とハーマンミラー社のダブルネームのステッカーが張られていました。
当時高価だったプラスチックの使用を抑えるために、グラスファイバーが多く使われ、
シェルが薄くなっているのが特徴です。
光にかざすとグラスファイバーの繊維が透けて見え、そこにマニアたちの目が惹きつけられます。
シェルが薄いことによる強度不足の点に関しましては、
1stモデル初期には、補強のためにエッジにナイロンロープをラミネート。
”ロープエッジ”と呼ばれる素材構成となっていました。
こちらのモデルはそのロープエッジモデルをゼニスが改良した1st世代の後期型モデル。
ロープのラミネートなしに強度不足を解消し、”ファーストジェネレーションズ・セカンドモデル”と呼ばれています。
第一世代は全てゼニス社製ファイバーグラスになりますので、
同時入荷のハーマンミラー社製2ndモデルシェルチェア(1958年製)と比較すれば、
明らかにプラスチックの肉厚が薄く、質感は1stロープエッジモデルと同様の素材感です。
またその風合いから見ても、1958年製のシェルよりもさらに古い時代に作られた時代感があります。
間違いなくロープエッジのモデルと同じ、ゼニス社製のグラスファイバーになります。
残念ながらゼニスのロゴシールは剥がれ落ちてしまっておりますが、
「本物」の”ファーストジェネレーションズ・セカンドモデル”であることは、
デニムの「鑑定眼」が保証させていただきます。
こちらは確かに、ハーマンミラー社製2ndモデルへ移行するわずかな期間に製造された、
ゼニスプラスチック社製ファーストモデルの中で、大変貴重な第一世代の改良モデル、
=ゼニスの”ファーストジェネレーションズ・セカンドモデル”になります。
さて話は戻りますが、一般的に”2ndモデル”と呼ばれるモデルは、製造及び販売全てが
ハーマンミラー社へと移行したモデルを指します。
以降をアピールするかのように、座裏にはエンボスでハーマンミラー社のロゴマークと社名が入ります。
そして、3rdモデルは座裏の楕円の枠の中にハーマンミラーの社名が入ります。
グラスファイバーの量が他の年代のモデルに比べかなり削られ、
一般的なイメージのプラスチック製となりました。
その後、1989年には、製造工程とリサイクルできないという環境問題点から、
3代続いてきた一連のシェルチェアは製造中止となりました。
これらのヴィンテージイームズは、欧米ではコレクターが多く、
とても高価なプレミアムチェアとされていますが、日本では一時の熱狂的なブームが去った影響で
比較的値段が低く、欧米に逆輸入されているケースもあるほどです。
一般的にヴィンテージイームズは、現在生産されている現行モデル(定価61,600円税込)より
高くなるのが相場ですから、この価格で流通していれば、再び里帰りしてしまうのもわかりますね。
特にゼニスのファーストモデルといえば、日本でも通常は10万円超ですから、
この価格を欧米のコレクターが見ればびっくりされることでしょう。
こちらの貴重なイームズ・ファーストモデル(ゼニス社2ndモデル)は、まだまだ日本にいてもらって、
ヴィンテージ・イームズファンたちを楽しませていただきたいもの。
ぜひ、日本で引き継いでいただける方を募集いたします!
イームズファンの方、お見逃しなく!
(Buyer/YM)
価格(税込):
77,000
円
参考市場価格:
73,500
円
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