ヴィクトリアン ウォルナット&ブラス ティーキャディ


19世紀後半、今から150年近く前、レイトヴィクトリアンの時代につくられた、
めずらしい装飾付きのドームトップ型ティーキャディです。

・・イギリスに喫茶の習慣が中国から伝わったのは、18世紀のこと。

しかしまだそのころは、お茶にしても陶磁器にしても、一般庶民には到底手の届かない高嶺の花の時代。
本格的な紅茶の普及は20世紀以降を待たなければなりません。

茶葉は女主人が鍵のかかるティーキャディに入れ、大切に寝室に保管されていたと言われています。
このような宝石箱のように頑丈で高価な収納ケースに入れて・・。

このティーキャディはまさにそんな時代、1880年頃に使われていた収納ケースです。
オルゴールのようなドームトップの天蓋を開けると、そこにはまた、美しい杢で飾られた内蓋があって・・。

・・だったはずなのですが、残念ながらこちらのお品はリメイク品。

あまりにも損傷が激しかったため、デニムで「小物入れ」として生まれ変わらせていただきました。

さすがティーキャディだっただけあって、素材もデザインも、今では考えられないほど手が込んでいました。
このまま土に返してはもったいない!

しかも日本の「桐ダンス」のようにぴったりと蓋が開け閉めできる精度の高さ。

1世紀半経っている無垢の木箱にミリ単位の歪みもないんです!
それも、見事なバール・ウォルナットの希少材を使用していながら、ですよ。

それだけでも存在価値があります。

さすがにロックの金具は撤去されてしまっていたので、
現状はただのパカパカ開け閉めする小物入れになってしまいましたが、
その工芸品としての質の高さは高価な貴重品を収納するにふさわしいケースです。

デニム職人がフルに3日以上かけて仕上げたご奉仕品です。
ぜひ、アンティーク上級者様の身近なディードボックスとして・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 33,000 円
参考市場価格: 31,500 円
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