リージェンシー ウォルナット ティーキャディ

19世紀前半、今から200年前、リージェンシーの時代につくられた、
めずらしいドームトップ型ティーキャディです。
ほぼ完全なオリジナルコンディションとして入荷してまいりました!
・・イギリスに喫茶の習慣が中国から伝わったのは、18世紀のことでした。
18世紀の終わりごろになると、上流階級の間に普及し、彼らの生活の中に徐々に定着していきました。
当時はまだ、カップにはハンドルのない”ティーボウル”が使われていた時代です。
19世紀にはいると、ハンドルつきのティーカップも広まり、お茶の習慣も中流階級にまで広がり始め、
イギリスの現在の紅茶文化が形成され始めた、ということです。
しかしまだそのころは、お茶にしても陶磁器にしても、一般庶民には到底手の届かない高嶺の花の時代。
本格的な紅茶の普及は20世紀以降を待たなければなりません。
茶葉は女主人が鍵のかかるティーキャディに入れ、大切に寝室に保管されていたと言われています。
このような宝石箱のように頑丈で高価な収納ケースに入れて・・。
このティーキャディはまさにそんな時代、1820年頃に使われていた収納ケースです。
オルゴールのようなドームトップの天蓋を開けると、そこには2つのセクションが・・。
デザインも凝っていますが、つくりについてもとても手が込んでいます。
この2室+1室構造には理由があって、ほとんどの当時のティーキャディは内部は2つの部屋に別れていました。
それは、緑茶と紅茶(又は烏竜茶)をそれぞれの部屋に入れ、
ブレンドをして楽しむことができるようになっているためなのです。
こちらのような高価なティーキャディには、ブレンドをするためのスペースをとり、
3セクションに分かれていたりしました。
こちらのティーキャディは、フルセクション、ということですね。
ちょっと驚かされるのはそのつくりの精度の高さ。
1世紀半経っている無垢の木箱にミリ単位の歪みもないんです!
これってどういうこと?
未だに日本の「桐ダンス」のようにぴったりと蓋が開け閉めされます。
外箱も、もちろん内箱も。
それも、見事なバール・ウォルナットの希少材を使用していながら、ですよ。
さすがにロックの金具はちょっと施錠解錠に引っ掛かりのような感じが出ていますが、
それも強いて言えばの話。
2世紀も経過しているものですから。
まさに高価な貴重品を収納するにふさわしいケースといえます・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
132,000
円
参考市場価格:
126,000
円
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LOCKON CO.,LTD.