アーコールERCOL No392ウィンザースタッキングチェア ”ファーストモデル” 4脚セット


今から半世紀以上前、1950年代、ミッドセンチュリーのイギリスで製作された、
アーコールercol社の大人気モデル、スタッキングチェアです。

※こちらはスクールチェアではなく大人用サイズのスタッキングチェアです。
※こちらは4脚セットの商品です。


もう、ご説明は無用ですよね!
そう、あの、マーガレット・ハウエルが復刻したことで有名になったヴィンテージ・アーコールです!

それも、ドットマーク無しのシングルバック(背のトップレイルが1本)モデルです!

ヴィンテージ・アーコールファンの方には、その価値は十分すぎるほどお分かりいただけることと思います。

特にここ最近、ヴィンテージアーコールは全般的に英国現地でも需要が高く、
驚くほど価格が高騰していて、なかなか手を出すことができませんでした。

が、しかし運よく、貴重なスタッキングチェアの50年代ファーストモデルを良心価格で発見。
すかさず買い付けいたしました。

高価なお品といえば高価ではありますが、一般相場から売れば破格のお値打ち価格にてご提供させていただきます。

ところで、アーコール社は何度もデニムサイトでご紹介させていただいておりますが、
1920年にイタリア系移民Lucian Ercolaniが、英国のHigh Wycombeに興した伝統的な木工家具メーカー。
イギリス国内でも、3大高級木材家具メーカーとして“Cintique”“Perker Knoll”とともに“Ercol”の名が挙げられるほど、
信頼性の高いマニュファクチャーです。

会社創設初期の頃は様式家具風のクラシカルなインテリアデザインが多かったようですが、
1950年代以降、それまでのデザインから方向転換し、今に見られる“イギリス・モダン”、
すなわちアーコールオリジナルデザインの原型が出来上がったようです。

このスタッキングチェアは、そんなアーコール社過渡期の頃、いや第二創業期といった方が良いでしょうか、
そんなアーコール社が大転換を迎えていた時期、1957年に誕生したチェアになります。

誕生以来、そのデザインの先進性と頑丈な耐久性、そして“スタッキング”が可能な機能性、で急速に普及。
その後、誕生するプラスチック成型チェアに取って代わられるまで、
学校や施設、飲食店、オフィスなどで、スクールチェアやカフェチェア、ミーティングチェアとして
イギリス国内どこでも見られる、国民生活に深く浸透した国民的チェアだったようです。

マーガレット・ハウエルもそんな、幼い頃、深く親しんだ椅子が忘れられなくて
製造権を取得し、復刻させたといわれています。

ちなみに、マーガレット・ハウエルが復刻させたヴィンテージ・アーコールには、
他にバタフライチェア、ダイニングテーブルなどがあったようですが、
スタッキングチェアの復刻版はこのチェアと同様、背もたれ(トップレイル)が2本のデザインではなく、
1本のデザイン(シングルバック)になっていました。

復刻したチェアは50年代、一大センセーションを起こしたファーストモデルだったわけです。

ちなみに、ファーストモデルは正式名称、”No392 Windsor Stacking Chair”。

スクールチェアなど、子供用にサイズを小さくしたバリエーションは、
”No440”のモデルコードが配番されていました。

そして、後年1960年代以降、2本トップレイルのダブルバックモデルに変更されますが、
こちらのモデルコードは、”No461”。

スクールチェアは、サイズによって、”No462”〜”No465”に変更されています。

そして、現代では・・再びファーストモデルの ”No392” に戻っています。
現行品は、シングルバックに原点回帰していたんですね。

現行品はスクールチェアなどのバリエーションがありませんから、
背面のドットマークが不要になり、ダブルバックにする必要性がなかったのでしょう。

まあ、シングルバックでもダブルバックでも、
機能的、かつ合理的なデザインに、「人肌の温かみ」を感じさせる、
優れたインダストリアル・デザインであることに変わりはありません。

さすが名門アーコールの代表作、”ウィンザースタッキングチェア”。

「無銘」どころか「超・有名」な椅子ですが、まぎれもなく椅子史に残る世界の「名作椅子」です・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 352,000 円
参考市場価格: 336,000 円
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