ジョージアンGeorgeV イングランドオーク&ストリングインレイマホガニー ライティングビューロー


何と! 18世紀中盤のスーパーアンティークビューローが入荷してまいりました!
それも「英国家具の黄金期」、“ジョージ・スリーGeorge V”のリアルタイムなライティングビューローになります!!

今から260年近く前という、驚くべき“スーパーアンティーク”です。

・・私たちが英国よりアンティーク家具の直輸入をはじめて、
かれこれ10年以上が経過しましたが、デニム以前の「無銘の椅子」時代も含め、
筆者の記憶の限りでは、これが最も古い「函もの家具」になると思います。

もちろんチェアやテーブルなど「脚もの家具」では、300年以上も前のアンティークも入荷してきたことはありました。

しかし、「函もの」に限って言えば、私たちデニムの中だけでなく、
日本に輸入されたこれまでの英国アンティークの中でも、最も古い部類のビューローに分類されるのではないでしょうか。
(あくまで個人的な推測です・・。)

実際、19世紀初頭のジョージ4世治世下、“レイトジョージアン”(1812-1830)ならば、
日本中探せば、まだジョージアンビューローの見つかる可能性はあるかもしれません。

でも、18世紀後半のジョージ3世治世下、それも“ミッド・ジョージアン”(1760-1811)初期のライティングビューロー、
という事になれば、まず、現在の日本のアンティーク家具市場では、
このビューロー以外、まず存在していないことと思います! (エヘン。)

つまり今の日本の家具店の中では、こちらが最も古い「英国アンティークの函もの家具」、という事になります。(自画自賛)
※もしこちらのビューローより古いビューローが存在しておりましたら、ぜひ教えてください!

さて閑話休題、こちらのビューロー、まさにジョージアンスタイル、ど真ん中のデザインです。

スクエアなフォルムに、脚元はブラケットフット(囲み型台座の脚)、
見たこともないようなオーク虎斑杢(とらふもく。トラ柄の杢目)の躯体にパテナ(古艶)のオーラ、
マホガニーのクロスバンディング(帯状の化粧張り)とストリングインレイ(線象嵌)、
そしてゴールドの“スワンネック”(白鳥の首)型高級ソリッドブラス(真鍮無垢)ループハンドル・・。

絵にかいたようなジョージアンスタイルです。
これぞ、生粋の英国伝統スタイル。

ジョージアンといえば、世界最高水準をもつ英国家具の歴史の中でも、
「英国家具の黄金期」と呼ばれるほど、ハンドメイド家具の製作技術水準がピークに達していた時期です。
つまり歴史上もっとも良質な家具がつくられていた時代、と言い換えることもできるかも知ません。

このビューローは、まさしくそのど真ん中で生まれた家具です。
家具に少しでも造詣のある方であれば、お写真でも十分にその価値はお感じいただけることと思います。

話はちょっと横道にそれますが、このビューローが作られたころ、イギリスでは産業革命がはじまった時代でした。

産業革命を境にして、当時イギリスは急速に国力を高め、近代化していきます・・が、
でもそれは、きっと、歴史の教科書に書かれているうわべだけのお話。

実際の庶民の生活は変わらず苦しく、重税にあえぎ、疫病すら蔓延していたと聞きます。

つまり、何が言いたいのかといいますと、「ジョージアンの家具」などと呼べる「お宝」などを所有できたのは
ほんの一握りの有産階級の富裕層だった、ということ。

いやもしかすると、このレベルの家具ともなると、支配階級クラスの人だったのかもしれません。
このビューローに使われているような銘木級のマホガニーなどを植民地から輸入し、
莫大な富を築き上げた一部の特権クラスの富裕層たち・・。

このような贅を極めたビューローが存在する一方、多くの貧民が存在していたのも、また歴史的な事実でした。

現代とは比べものにならないような、当時の経済格差を想像しつつ、このビューローを眺めていたら、
何だか、ちょっと複雑な気分になりました。

う〜ん、これはもう家具というよりも、一つの歴史的な「生活文化遺産」ですね。
大切に未来へと残していかなければならない「記憶」の一里塚・・。

ということで、次の世代へと長く、この人類の遺産を引き継いでいっていただける方、
ぜひご連絡お待ちしております。

(Buyer/YM)



価格(税込): 242,000 円
参考市場価格: 231,000 円
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