ベントウッド スーパーライト エキシビション ハイチェア


19世紀末ごろ、イギリスで製造されたと思われるベントウッドチェアです。
めずらしいバックレスト付きのハイスツールモデルになります。

「曲げ木椅子」といえば、何といってもトーネット社のNO.14が有名ですが、
元祖トーネット社の曲げ木技術の特許が切れた19世紀末以降、
トーネット社以外にも優れたベントウッドチェアを作る家具メーカーが出てくるようになりました。

たとえば、フィスケル社やムンドス社等、トーネット以外にも
そんな歴史に名を残した著名な曲木家具メーカーは多く存在します。

こちらの椅子のメーカーはラベルや刻印が見当たりませんので、どちらの家具メーカーか判断はできませんが、
品質的に見て、トーネット社かあるいはJJコーン社クラスの大手企業の量産品ではなく、
量産品を作るためのプロトタイプ的な、試作モデルのような印象です。

いや、試作というには完成度が高すぎるかも。
これはこれで完成された、販売目的の「展示品」といった方が的を得ていそうな感じがします。

ところで、家具メーカーのトーネット社が、世界的な一大企業として出現するまで、
19世紀以前の家具業界は、成長産業とはいえ、まだまだ小規模な家具工房が多く存在していました。

そのような家具工房は、人通りのある場所にショールームを設置し、自社の商品を展示。
商品情報を発信するとともに、自社の技術力をアピールしていました。

いわゆるオーダーメイド型の家具製造が中心だったわけです。

こちらのベントウッドチェアはおそらく、
そうしたオーダーメイドモデルの1つだったのではないかという見立てです。

明らかに、数多く作ればコストダウンできる、というパーツでは構成されていないので、
そうした旧来型家具工房の作品である可能性が高いと思います。

しかしながら、その品質にはイギリスの老舗家具工房らしいデザイン性の高さが見られますし、
精度の高い製作技術も持ち合わせていて、仕上げも非常に高品質です。

スキルの高い伝統家具工房によるオーダーメイド品、というのは的を得ていると思うのですが、
それ以上に、実際に展示品としてショールームに飾られていたレベルのクオリティかと思います。

ここでは、英国老舗家具工房の”エキシビション” (展示用)チェアとしてご案内させていただきます。
決して言い過ぎとは思っておりません。

どのような経緯で作られたチェアであれ、実際に現品を見ていただければ、
“椅子好き”の方ならこの椅子の価値はお分かりいただけることと思います。

最もお気に入りの場所に置いておきたくなる、芸術品のような1脚です。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 66,000 円
参考市場価格: 63,000 円
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