トンTON ベントウッド コートフック/ウォールハンガーNo107 Logs /オイル・フィニッシュ

1840年代に現代定義の「曲木家具」を、世界で初めて市販品として完成させた、
”トーネットTHONET”商会の創業者、 ”ミヒャエル・トーネットMichael Thonet” 。
それ以来180年、何万という曲木家具のデザインが生まれては消え・・。
現在ヨーロッパで作られているトーネットタイプの曲木家具は、今や150種類にも満たないのではないかと思います。
それだけ時代の流れに取り残された曲木家具は多く、もはや曲木家具のデザインは出尽くしてしまった感があり、
ヨーロッパの旧トーネットファミリー企業からは、ほとんど新作といえるような商品は出てこない状況が続いていました。
・・数年前までは、です。
2010年代に入ってからのこと、まずはTON社が先陣を切って変わりました。
意欲的に新作を出し始め、まず第一弾は、現在もTON社でロングセラーを続けている、
「ベントウッド バレットハンガーBarrett hanger No100 ペタロPETALO 」。
そしてほどなく、TON社のフラッグシップともいえる、
「トンTON ベントウッドロッキングチェア No599 ウエイブWAVE」が発売されました。
TON社は、かつてミヒャエル・トーネットが行ったように、
有能なデザイナーを見出しては自社の商品デザインを依頼する、という
家具メーカーの原点に立ち返ったような活動に力を入れ始めました。
すると、TON社の成功に触発されたのでしょうか、
その後、ドイツ・THONET社、オーストリア・Gebrder Thonet Vienna社、
ポーランド・FAMEG社、同じくポーランド・Paged社、いずれも曲木家具の新作が発売され始めます。
数十年前までは、過去の遺産に縛られ停滞しているような印象がありましたが、
ここにきて曲木家具メーカー各社が一歩踏み出し始めたように感じます。
曲木家具の新しい時代が始まったのかもしれません。
・・そのような時代の流れの中で2020年、TON社から新たに生まれた曲木家具が、こちらの ”ログLogs”。
新しいコンセプトで作られたエコロジカルなプロダクトです。
かつての曲木家具には存在することのなかった「アイデア商品」といっても良いでしょう、
ログは、椅子などの製造工程上で発生する「端材」が主材とされているところが画期的。
いくら良質なヨーロピアンビーチ材でも、サイズが合わない「端材」は使い道がなく、
今までは廃棄されていたと思われます。
しかし昨今、盛んに叫ばれているサステナブルやSDGsといった時代の流れに、TON社はいち早く対応。
エコロジカルなデザインで名の通った、ドイツのデザインスタジオ、
”ブーロ ファモスbro famos”に新商品の開発を依頼、新コンセプトの商品 ”ログLogs” が誕生しました。
たった3本の20cm強の丸木をデザイン家具にしてしまうところは、かなり大胆ですね。
ネーミングもストレートに、ログス(Log=丸木)、と。
その開き直ったようなニューコンセプトが受けたのでしょう、
2020年の“レッドドットred dot デザインアワード” 受賞作品となりました。
メーカー的にも都合がよいし、お客様にとっては安価で実用的だし、
社会的にはエコ&SDGsだし、なんだか近江商人の「三方よし」のような商品。
梱包用のパッケージには再生紙のみを使用し、パッキング作業には
障害を持つ方々のワークスペースで行われるという徹底ぶりです。
どこにも無理がかからないところは、これから長くロングセラーになる予感・・。
今回、入荷数は少ない商品となりますので、お早めにどうぞ。
価格(税込):
7,150
円
参考市場価格:
6,825
円
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LOCKON CO.,LTD.