ジョージアンGeorge V ブラスインレイ マホガニーサイドチェア

今から何と250年近く前、18世紀後半、イギリスで製作された、
“ジョージアンGeorge V”の時代の貴重なアンティークチェアになります。
“ジョージアン”とは、アンティークファンの方ならご存知の通り、
イギリス・ハノーヴァー朝の君主、“ジョージ1〜4世”の治世下、
一般的には、1714年〜1837年の時代を指しています。
中でもジョージ3世George III(1738-1820)の時代は、
現代にも家具デザインに影響を残している著名なデザイナーや工匠を多く輩出した稀な時代で、
一般にイギリス家具の「黄金期」と呼ばれています。
そして、この頃の家具は俗に“ジョージ・スリー”の家具と呼ばれ、
イギリスのアンティークマーケットではその良質さゆえ、非常に高値で取引をされています。
中でもこちらのような、ジョージ3世治世下の典型的だったシンプルなデザインは
現代のネオレトロ系インテリアとも合わせやすく、骨董家具ファンにはとても人気があります。
ちなみにジョージ3世は当時、世間では「農夫のジョージ」と呼ばれ、質素なデザインを好み、
国民に近い君主として知られています。
一方、当時のヨーロッパにおいても、全体的なデザイントレンドはローマ時代の古典回帰。
フランス国王、ルイ16世は、皇后マリー・アントワネットが質素なデザインを好んだことで、
豪華な貴族趣味を廃止。
その時代のデザインの大きな潮流はヨーロッパ全体に影響を及ぼしていました。
こちらのチェアはまさに「18世紀」という大きな時代のトレンドの中で生まれた
生粋のジョージアンスタイルといえますね。
シンプル&スタイリッシュ。
でも別の言い方をすれば、そういう流行の家具を購入できるだけの財力を持った人が
最初のオーナーだったということ。
それはトップレイル(背あての上部の笠木)に入るブラス・インレイを見てもわかります。
ブラス・インレイといえば古来からの古典的な装飾技法ですが、
宮廷家具ご用達のデザインといえるもので、ある意味、貴族趣味の典型。
なので、こちらのチェアは当時の富裕層、もしくはかなり身分の高い人の邸宅で使われていたことが推測されます。
そして、この素材のマホガニーの色と艶・・。
おそらく18世紀「マホガニーの時代」のマホガニーですから、高い確率でジャマイカウッド、
あるいはキューバンマホガニー級の銘木と思われます。
硬く、繊維のきめが細かく、磨けば磨くほど艶の増す質感は、
明らかに現代の最高級銘木”ホンジュラス”産マホガニーとは異質、数段上のクオリティです。
ゆがみのない、つややかな木肌はとても2.5世紀の歳月を感じさせません。
とても当時の庶民の手に届くような普通の椅子ではありませんね。
骨董ファンの方には、垂涎の逸品ではないでしょうか。
正真正銘、本・物・のジョージスリーのマホガニーチェア。
まだ残っていたんですね、こんな椅子が。
しかもこんなにピカピカで。
このチェアをお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
49,500
円
参考市場価格:
47,250
円
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