オールド ベントウッド No5503 レボルビング オフィスチェア

貴重なアンティークが入荷いたしました!
1900〜20年代頃、ポーランドで生産され、英国で長く使われていたベントウッド(曲げ木)の回転椅子です。
トーネット社(旧)のレボルビングチェア ”No5503(回転椅子No3)”になります。
なかなか探しても見つかりにくいアンティーク。
とってもレアなアイテムです。
肘掛つきの回転椅子自体は、1873年、トーネットTHONET社のポスターカタログに
No5501オフィスチェアとして、すでに掲載されていた初期の頃からの古い定番商品。
こちらのモデル、レボルビングチェア ”No5503(回転椅子No3)”は、
その旧モデルNo5501からの進化系に当たるモデルになります。
No5503の下半身の回転軸の脚は、初代モデルのトーネットNo5501オフィスチェアデザインを踏襲、
上半身は当時の主力モデル、ベントウッドアームチェアNo6003という、
ウィーン郵便局で採用された、有名なアームチェアデザインが流用されています。
No5503については、1904年のトーネット社のカタログにはすでに掲載されていますので、
19世紀末には発売されていたモデルかと思います。
ただ、こちらのモデルには背あてがついていますので、初期のNo5503モデルから
少し時間が経って改良された後期型のモデルなのでしょう。
もともとベントウッドチェアは19世紀中盤、カフェの普及とともに、カフェチェアとして定着した椅子でした。
その後19世紀末より、産業の発展に伴い、オフィス家具の需要が増えたことで、
トーネット社のラインアップにも回転式の事務椅子が登場。
こちらの商品のような事務向けのデスクチェアにもベントウッドチェアが拡張していきました。
以降、紆余曲折がありながらも、ベントウッドオフィスチェアは現在でもつくり続けられています。
すなわち100年以上に渡るロングセラーモデルです。
こちらはそのルーツとなる歴史あるオリジナルモデルになります。
ただこうしたベントウッドオフィスチェアは人気こそ高いものの、
アンティークアイテムとしては、業務用途というその苛酷な使用状況にともなって、
回転軸のアイアン部分が経年劣化や金属疲労を起こし、現存している個体は
残念ながらあまり多くはないようです。
このように状態の良い個体が入荷することは、とても幸運なこと。
当分はまず、見つかることはないでしょうね。
・・でもまあ、デニムでは新品のベントウッドオフィスチェアもありますから、
実用家具の用途なら、そちらの方を選ぶこともできます。
が、しかしながら、アンティークファンにとっては、同じモデルでも
新品は購入したい商品ではなかったりすることもあるんですよね。
歴史を経てきたことに意味がある、ということで・・。
「う〜ん、自分用に欲しい」と、一人の消費者として、購入思案中の筆者でした・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
99,000
円
参考市場価格:
94,500
円
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LOCKON CO.,LTD.