ルイ15世Louis XVスタイル ゴールドギルト コンフェショナル ウィングチェア


1920〜30年代に製作された英国伝統家具、“ウィング(バック)”チェア(耳付椅子)です。

イギリスで生まれたウィングチェアは、以前にも、ご紹介いたしましたが、
そのデザインが世界各国のシングルソファに波及した、ハイバックチェアの「原型」のような椅子。

そのルーツは意外に古く、18世紀のロココ様式に時代までさかのぼります。

イギリス・ロココ、すなわち当時のクイーン・アン様式の家具は、
フランス・ルイ15世様式のスタイルを取り入れ、このチェアのように、
“カブリオールレッグ(獣脚)”を特徴としていました。

同時期、18世紀クイーンアンの時代には、貴族たちの間で「安楽椅子」が人気となり、普及します。

この安楽椅子は、この時代の特徴である“カブリオールレッグ”をもつデザインのハイバックチェアですが、
もう一つの特徴として、背もたれの両サイドに大きな「耳」がつけられていました。

端緒は、くつろいでいる時に、横から暖炉の火の粉などがあたらないように考案された、と言われていますが、
この、背もたれにもたれかかった人を包み込むようなチェアがウィングバックチェア。

後にチッペンデール様式のデザインに取り入れられたり、
あるいは総本革張り&ボタン止めの「安楽椅子」としてウィングバックチェアが作られ、
ウィングバックチェアの代名詞にもなるなど、英国オリジナルのラウンジチェアとして定着します。

以降、デザイン様式に時代の変遷があっても、この「耳」を備えたウィングチェアは、
現代にいたるまで、英国生粋のデザインとして時代を超えて受け継がれてきました。

こちらのチェアは、そんなウィングチェアのルーツにあたる、
”ルイ15世Louis XV ”様式のデザインを20世紀前半に再現した、当時の復刻家具。

いわゆる“オールド・フレンチ”様式と呼ばれる、英国スタイルのクラシックデザインになります。

曲線を基調としたフォルムに、”スクロール(渦巻)”や帆立て貝、アカンサスのリーフなど、
”ロカイユ”と呼ばれるロココのデコレーションを忠実に再現。

”ルイ15世Louis XV ”様式の特徴ともいえる、ゴールドギルト(金箔張り)でフレーム全体を覆ったデザインは、
まさに当時の宮廷家具がタイムスリップしたかのようです。

現代のリプロダクション(復刻家具)でも、こうしたゴールドギルトのラウンジチェアは見かけますが、
目の肥えた方が見比べれば、その質感の違いは一目瞭然。

「本物」のゴールドギルトのウィングチェアとはこういうものかと、
きっとご納得していただけるものと思います。

・・英語で ”コンフェショナル” とは、「カトリック教会の告白室で懺悔をする」ことを指しますが、
転じて ”コンフェショナル” は、「心身を楽にしてくつろげる」という意味になりました。

ウィングチェアのことがなぜ、”コンフェショナル・チェア” と呼ばれているのか、
その意味はご理解いただけることと思います。

リアルな魅力にあふれた「安楽椅子」。
シャンパンゴールドとアイボリーのストライプ柄も、「本物」仕様。

両耳(ウィング)に包まれて、ゆっくりとお休み下さい。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 198,000 円
参考市場価格: 189,000 円


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