Titchmarsh & Goodwin ベースバック ウィンザーチェア 8脚セット

20世紀末から21世紀初めのころ、イギリスで製作された伝統家具、最高クラスのウィンザーチェアです。
ハイバックアームチェア2脚とローバックサイドチェア6脚のダイニング8脚セットになります。
人気のダブルボウ&ボウバックデザインの組み合わせです。
アンティークファンの方ならご周知の”プレミアムチェア”ですね。
英国アンティークの中では昔から常に高値で取引され、
コレクティングファニチャー(収集目的の高級骨董)の代表格でした。
こちらは20世紀末ごろの製作ですので、まだ日の浅いユーズドクラス。
現代版の19世紀ウィンザースタイルの復刻家具(リプロダクション)、ということになります。
リプロといえば、普通はカタチだけ似せて作られた家具を指しますが、
こちらは当時と同じ手作業による工法、当時と同じ素材を使用して作られ、
ほぼ150年物のヴィクトリアン・アンティーク、といっても良いほどに、忠実に再現されている点で特徴的です。
19世紀ヴィクトリアンのチェアとして高価なウィンザーチェアといえば、
現代では入手困難な材料、エルムElm(ニレ)とユーYewwood(イチイ)が使われているものが多い。
それはなぜか?
単純な話、その材料がもっとも良い、最適だからです。
エルムは硬く目が詰んでいて木目が美しく、使われるほどに人肌になじんできます。
ローズウッドのカントリー版、的なイメージです。
ユーはこちらのボウバック(背もたれの笠木)の曲げ木に使われている材料。
普通、曲げ木といえばユーではなくビーチ(ブナ)ですよね。
それはなぜかというと、ビーチは豊富に入手が可能で量産に向いているからです。
では、商業主義的な考えを捨てて、本当に曲げ木にふさわしいのは何か、
つまり、割れなどを起こさず、粘りがあって、長期間弾力を保ち続けることができる材料は何か?
それは誰もが知るところでしょう、そう、「弓」の柄(え)に使われている材料です。
かつて、命を左右した戦闘道具は決して曲げ木の割れなど、許されませんでした。
だからこそ、弓にはユーウッドが使われていたのです。
ただし、エルムもユーも、大量に入手することは困難で、品質も安定せず、製造も容易ではありません。
ですから量産を目的とした商業的な家具材としては、これらの材料は全く不向きなのです。
しかし厳選された材で作ることのできる1点物ならば、話は違います。
エルム&ユー以外に勝るものはありません。
イギリスの伝統的なクラフトマンシップを継承している工房であれば、
復刻家具といえども、その家具の本質的な面を無視することはないでしょう。
実際、本格的なリプロダクションの製造で知られる、 ”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 、
あるいは 今ではもう廃業してしまったかもしれませんが、”シッティングファームSitting Firm”社などの名門工房は、
まさにそのような素材、製法には徹底的にこだわっていました。
案の定、入手元のディーラー情報では、こちらのウィンザーチェアは、
”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 社製とのことでした。
それはそうですね、
ここまで「本物」のリプロダクションはそうそう作れませんからね。
だとすれば、かなりのお宝。
ハイバックモデルの新品現地価格で1脚/1,200ポンド以上、ユーズドでも1脚/600ポンドはするでしょうからね。
※現在1ポンド=175円前後
コンディションの点でいえば、ユーズドクラスだけあってこちらのチェアはほぼパーフェクト。
19世紀クラスの古いウィンザーに良く指摘されますが、脚先が削れて短くなっていたり
アームレストにダメージがあったりすることもありません。
デザインはポピュラーな「二段」タイプのダブル・ボウバックとシングルボウバックのウィンザースタイルですが、
だからこそ、長い経験に基づいた座り居心地の良さがそこにあります。
硬い座面もお尻にフィットし、長時間座っても傷みを感じない”サドル・シート”、
極めて人間の着座姿勢に対し、的確な角度と位置に配置された”ボウバック”、
ダブルボウバックには、短くとがったオープンアームレスト、
座り心地の安心感に直結する、芸術性と強度を兼ね備えた”クリノリン・ストレッチャー”(脚をつなぐ補強材)・・。
まったく、お勧めできない理由はどこにもありません。
今回、ダイニング8脚フルセットでのご提供。
ぜひ次代へ引き継いでいただきたい、“コレクタブル・アンティーク(収集目的の骨董品)”です・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
397,980
円
参考市場価格:
442,200
円
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LOCKON CO.,LTD.