スーパーカービングスパニッシュマホガニー ミッドヴィクトリアン ドルフィンランプ


一見、リプロダクション風のレトロランプに見えますが、
実はかなり古い時代につくられた、本物のアンティークランプです。

19世紀のリアルタイムな「ガス灯」デザイン、
ヴィクトリアンの時代の街灯をモチーフにした室内用のフロアランプになります。

唐草のアールヌーヴォー調デザインがあしらわれた、四面ガラスの風防ケースが
レトロでノスタルジック・・。

明治や大正の頃の日本でも、こんな街灯の並んでいる古い街並みの写真を
見たことがあるような気がしますね。

こちらは、おそらく作られた当時はろうそくやオイル用のランプだったものと思われます。
風防ケースにはリアルなエア抜きの「煙突」がありますからね。

「19世紀中盤のもの」というディーラー情報ですが、詳細を見ると確かにそんな感じ。

デザイン的にも、アールヌーヴォー(19世紀中期)の影響下にある感じです。

素材は、ケースがアンティークガラス付きのハンドメイド感あふれた、ソリッド・メタル(スチール)製。
そして、木部の躯体は、硬く重量感のあるマホガニー無垢製。

このマホガニー材は赤みがとても強く、おそらく植民地時代の中米産スパニッシュマホガニー、
中でもキューバン・マホガニー、あるいはジャマイカンウッドクラスの赤みではないかと思われました。

木部フレームは最高級の「銘木」製、といって良いでしょう。

台座には ”ドルフィン” フットが三つまたに設置され、
その低重心フォルムも相まって、自立の安定感は良好。
一方で、重量はありますが、キャスター付きで移動はらくらく。

インテリアとしての高級感とともに、質の良い実用照明具だな、という印象を受けました。

それは、テーマパークに置かれたような疑似的につくられたものではなく、
本当に使われることが目的で作られた照明、という意味合いです。

人が集まるホールのような場所で、「燭台(しょくだい)」として使われていたのかな、
なんて想像が膨らみます。
年月が重ねられてきた、骨董照明としての「本物」感も身にまとっています。

おそらくは後年、電飾にリプレースされた実用アンティークと思われましたので、
個人宅でも安心してお使いいただけるよう、室内装飾用の家庭用照明器具として
デニムでもしっかりとメンテンナンスさせていただきました。

それでも印象的なインテリアアイテムですので、例えばショップディスプレイとか、
レストランのテラスなどとか、雰囲気を盛り上げたい場所の間接照明としてお使いいただくと
様(さま)になるのではないかと思います。

尚、 ”ドルフィン” といえば、西洋では古来から海洋神 ”ポセイドン” の使いとしてあがめられてきた神聖な動物。
「守り神」あるいは「開運のシンボル」として、建築装飾に古くから用いられてきました。

日本でも16世紀、織田信長が安土城の天守閣に水の神、「鯱(しゃちほこ)」を設置して以来、
「鬼瓦」とともに、建物の「守り神」として各地の城郭装飾に普及。
その「鯱」デザインは19世紀中盤の ”ジャポニズム(日本趣味)” を経て、
西洋の ”ドルフィン” 装飾と結びついたものと推測されます。

イギリスでは、1862年の「ロンドン万国博覧会」により、日本の陶器や置物など
日本文化への関心がとても高まりました。
おそらくこちらの ”ドルフィン” フットは、そんな当時の最先端の流行が盛り込まれたものと思われます。

”ジャポニズム(日本趣味)” の後、ヨーロッパのデザイントレンドは ”アールヌーヴォー” へと移行。
まさにそんなデザインの歴史がリアルに、このランプの意匠に映し出されています。

とても珍しい歴史的価値あるコレクティングランプです。
ぜひアンティーク上級編として・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 176,000 円
参考市場価格: 168,000 円
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