ヴィクトリアン マーケットリーインレイローズウッド レディースライティングビューロー

19世紀末に製作された、パーフェクトスタイリングなレディースライティングビューローです。
何と美しい・・。
おそらく、デニムにかつて入荷したヴィクトリアンビューローの中でも、
1、2を争うハイクオリティなビューローになります。
とても軽く、しかしとても硬質なローズウッドの躯体は、ご覧の通りローズウッド独特の縞杢も美しく、
華やかな「黒檀色」に輝くすばらしいマテリアルです。
歴代オーナーたちはそれぞれ、とても大切に維持してきたのでしょう、
現状目立ったダメージもなく、木肌には良く磨き上げられた自然な艶があります。
アンティークとしてとても良い風合いです。
デザインは18世紀のオールドフレンチ、
“ナポレオン3世Napolon III”スタイルをベースにした、後期の英国“ヴィクトリアン”スタイル。
クラシカルな伝統様式を踏襲しつつ、この家具が製作された当世風にデザインアレンジが施されています。
なめらかに“S”字カーブを描く”カブリオールレッグ(獣脚)”、アカンサスとエンジェルのオルモルオーナメント、
そして、あたかも本物の絵画のような”マーケットリーインレイ(絵画調象嵌)”など・・、
伝統的なオールドフレンチの装飾スタイルを踏襲した、とてもセンスの良いヴィクトリアンデザインと思います。
インレイローズウッドの描写には、当時デザイントレンドだった「日本趣味」の影響もあったことでしょう、
牡丹のような「花」に、「蝶」や「鳥」が描かれていて、私たちにはちょっと親近感も感じられたりします。
4本脚の付け根に鎮座するオルモルのエンジェルたちは、
四方をしっかりと監視していてくれて、邪気退散、縁起もよさそうです。
さらに、優秀なのはデザイン性だけではありません!
1世紀もの歳月を、全く感じさせることのない端正なフォルムと設計精度の高さは、
驚くべきテクノロジーだと思います!
素材のローズウッドの質の高さもあるとは思いますが、
おそらく相当に名の通ったマニュファクチャーの仕事だと想像しております。
引き出しの接合部などをチェックしてみても、かなり精度の高いハンドメイド製であることが分かります。
コンディションやディテールのつくりこみは、お写真でご覧いただければある程度ご判断いただけると思いますが、
さまざまな雰囲気作りの工夫が見られ、家具としての完成度は非常に高いと思います。
尚、1880〜90年代、ヴィクトリアンの末期には、
このような華やかなデザインのレディースビューローが貴婦人たちの間で流行になり、
現在でも英国現地のアンティークオークションなどでコレクターズアイテムとして見かけたりもしますが、
少々、現代感覚ではなかなか受け入れられにくいデザインのレディースビューローも少なくないのが実態。
このようにバランス良い、エイジレスなデザインの個体とは、そうそう巡り合えるものではありません。
きわめて耽美的なエクステリア・デザインと、実用性の高いライティングデスクのフォルムとのマッチングは、
その当時、大げさではなく、家具史の新たな進化の「扉」を開けたかのような衝撃だったと思われます。
見紛う事なき超・一級のアンティーク。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
242,000
円
参考市場価格:
231,000
円
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LOCKON CO.,LTD.