トップクオリティ オールドフレンチスタイル サーカシアウォルナット 4ドロワーチェスト/コモド

シャビーなフレンチチェストが入荷いたしました!
今から80年ほど前、イギリス20世紀中盤に製作された、フレンチウォルナットの最高級ドロワー チェストです。
・・いかがでしょう?
お写真をご覧になっていただくだけで、ちょっとアンティークにお詳しい方でしたら
すぐにこのチェストのクオリティの高さがおわかりいただけるのではないでしょうか。
半世紀以上を経てなお、端正なフォルムを保ちつづけている良質のフランス産ウォルナット材に
華やかでかつ確かな、英国伝統家具の製作技術がしっかり継承されています。
デザインはフランス伝統のロココ様式、ルイ15世Louis XVスタイル。
18世紀当時、フランス貴族たちの間で大流行したとても優雅な宮廷家具の様式になりますが、
その”ドロワーチェスト/コモド”のデザインがこちらの家具に忠実に再現されています。
イギリスでは18世紀クイーンアンの時代に、このルイ15世様式の”ウォルナット・コモド”が
自国の家具デザインに取り入れられ、やはり富裕層の間で人気を博します。
以来、イギリスのクイーンアン系ドロワーチェストのデザインの中では定番の1つとなり、
現在に至るまで、高級家具を中心にそのデザインは受け継がれてきました。
こちらは、そんな歴史あるデザインを、アンティーク調にエイジングして製作された、
20世紀当時の高級骨董家具の復刻モデルになります。
いわゆる”リプロダクション”と呼ばれる「復刻家具」になりますが、
デザインだけ似せた現代のリプロとはレベルが違いますよ。
デザイン、素材はもとより、工法、そして経年の味付けまで、完璧に再現、
というか本物そのものに「復元」しています。
使用素材にはアンティーク同様に、ヨーロッパの主に黒海地方で産出される銘木、
フレンチ(ヨーロピアン)ウォルナット材が使用され、現代家具でありながら、
見えない構成材にさえも一切の合板は使用されておりません。
そして製法は昔ながらの釘を使用しない、旧来式のほぞ組み構造。
フロント面のサーペンタイン(波型)デザインはロココの特徴的なフォルムですが、
現代家具のように、中空のフラッシュ構造(合板家具)ではありませんよ。
無垢のほぞ組(蟻組み)です。
全面、贅沢に銘木の無垢材が削り出されて使用されています。
今では考えられないほどの高級仕様です。
引出し両サイドのウェーブラインの側面デザインももちろん無垢削り出し。
このラインが”フレンチ・コモド”のアイコンともいえるフォルムです。
躯体にはスクロール(渦巻)文様がちりばめられていて、より18世紀の本物感が演出されています。
真鍮金具ももちろん無垢のソリッド・ブラス。
何年経っても磨けば光ります。
ブラス・ハンドルのデザインも、やはりロココならではのデコラティブなループハンドル。
採用されているケルビム(天使)とフェストゥーン(花綱)モチーフも古来からの縁起の良い文様です。
そして、驚くべきはエイジング(時代仕上げ)の技術。
すでに1世紀近い、「本物」のアンティーク家具クラスにはなっていますが、
アンティークに詳しい人であればあるほど、19世紀以前の200年ものの骨董家具と見分けがつかないと思います。
まず全体に色ムラが付けられていますが、表面仕上げ自体は蜜蝋ワックス系の仕上げのみ。
これはまさに18世紀ジョージアンアンティークの仕様そのもの。
しかし、塗装をしなければアンティーク調の色ムラはつけられないので、
一体、塗装をせずに、どのようにしてこうした色ムラをつけているのか?
また各所に、大時代家具に特徴的な「虫食い穴」が付けられていますが、
これほど小さく綺麗な穴をいろいろな場所に開けることは、相当に難易度の高い作業かと思われます。
電動ドリルなどのなかった時代に一体どうしてこれほど大量に穴があけられたのか?
尚、もちろん、この「虫食い穴」はほぼすべてダミーです。
もし本物であれば、内部の繊維がスカスカになって、材の重量が軽くなってしまいますので、
本当に虫が侵入したものでないことは判断ができます。
メンテ時にチェックしたところ、各部の部材には浸食されたような軽い材はありませんので、
全てがエイジング処理の一環と思われます。
いずれにしても、相当のキャリアを持った専門職でなければこのようなエイジング処理は不可能ですので、
イギリスの家具メーカーの中でも、その道では相当に名の通ったクラスのマニュファクチャーにより
製作されたものと思われます。
現代でも、18世紀ジョージアンのフレンチコモドは、個体にもよりますが、
「3ケタ」万円の値が付くこともある代表的なコレクティングファニチャー(収集目的の家具)ですから、
こちらの家具は、当時、そうした価値を見込んで、それなりコストをかけられて製作された、
超・高級家具だったことは間違いないでしょうね。
細部についても、天板や引き出しの前板にはきれいな部分の杢目だけを使用しつつ、
部分的には素材の板目で動きを出したり、と、木取りにも製作者のこだわりを感じられます。
骨董家具としては、これ以上ないクオリティと言えますね。
もちろん、実用家具としてみても、ご覧いただける通り、全体のデザインバランスがとても秀逸で、
とても優雅な外観である一方、コンパクトな外寸の中に最大限の収納性が確保されています。
使いやすい3段4ドロワーという収納の配置に加え、ちょうどデスクトップと同じくらいの天板高の位置に、
補助天板も設置され、用途に応じてさっと引き出せるようになっています。
元はチェストに収納するクロスなどをたたむためのちょっとした作業台だったものですが、
椅子に座ってちょうど良い高さに、レザートップ付きの広い天板面、という仕様にしたことで、
ドレッシングチェストとして有効活用ができ、液体ボトルの化粧品なども気兼ねなく置いていただけます。
またこれほどのインテリア性がありますので、リビングなどに鎮座させれば、
ちょっとした書き物もできるライティングデスクとしてもご活用いただけるでしょう。
その場合には、ドロワーは書類整理などに高いユーティリティ性が発揮されますね。
全段にロック(鍵)が付いていますので、セキュリティーの面でもご安心いただけます。
・・歴史ある伝統家具、そのものでありながら、近代の家具製作の技術の粋が凝縮され、
さらに実際の経年でアンティークとしての存在感をも身にまとったスーパーアンティーク。
コンパクトな実用家具であり続けながら、骨董家具としての質の高さも永遠に失われることはないことでしょう。
シャビー系アンティークファンの方にとっては、これ以上のコレクティングファニチャーはない、
とご案内させていただきます。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
418,000
円
参考市場価格:
399,000
円
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LOCKON CO.,LTD.