トップクオリティ アーリーヴィクトリアン ウォルナット バルーンバックチェア 4脚セット

とても華やかなアンティークチェアが入荷しました!
今から約200年前のヴィクトリア女王治世下の初期のころ、イギリスで製作された
“アーリー・ヴィクトリアン”のパーラー(客間用)チェアです。
※こちらは4脚セットで入荷いたしました。
またLC0238/LC0239のラウンジチェア2脚とサロン6点セットを構成していました。
なんとキュートなプロポーションなのでしょうか・・。
直線基調を持つ木部フレームの柔らかな曲線美、後ろ脚から背に続くバルーンバックの弓型フォルム、
幾何学文様の細やかなレリーフが美しい各部のデコレーション・・。
アンティーク上級者ならずともご納得いただける、大人びていながらもプリティ、
かつ最高級の様式デザインと思います。
専門的な話になりますが、ヴィクトリア期の家具デザインは、
バロック様式やゴシック様式の入り混じった折衷型といわれておりますが、
背が丸みを帯びた「気球」形の、“バルーンバック”と呼ばれる独特の背もたれを持つヴィクトリアンチェアは、
ミッド・ヴィクトリアンの19世紀半ば以降につくられた、その時代特有のデザインになります。
その後、このデザインの椅子は定番のチェアスタイルとして、
現在でも世界各国でヴィクトリアンデザインを継承したバルーンバックのチェアがつくられていたりしますが、
こちらは19世紀前半に作られたチェアのようですので、いわゆる気球型をした、
”バルーンバック” チェアが世に広まる前に作られたことになります。
つまり、一般に知られるバルーンバックチェアの異形モデル、というわけではなくて、
18世紀のショージアン期に流行した、トーマス・シェラトンやヘップルホワイト、
といった前時代のジョージアン様式の流れを汲んだデザイン、ということが言えそうです。
確かに、とても細く先細りの端正な前脚などを見ると、力強くしっかりとしたヴィクトリアンスタイルではなく、
ジョージアンのそれに近いことが良くわかります。
運の良いことに、4脚の内の1脚にはラベルが残っており、そこには、
”James Carr”という、ロンドンにかつてあったキャビネットメーカーの名が記されていました。
この”James Carr”というキャビネットメーカー、ちょっとネットで調べてみたところ、
1730年から1840年ごろのロンドンとランカスターにおいて、当時一流メーカーとされていた家具工房の1つ、
ということがわかりました。
ちなみに、”James Carr” の息子、”John Carr” の時代に最も発展していたようで、
それは時代的には1770年頃だったようです。
そうすると・・こちらのチェア、時代的にはヴィクトリアン以前につくられた可能性もありますよね。
リージェンシーか、あるいはジョージアンか・・。
デザインからすると、ジョージスリーのチェアデザインのように思われますので、
そうするとあと50年ほど、半世紀は過去にさかのぼることになります。
このくらいの時代になると時代を特定するのは難しくなりますが、
いずれにしてもアンティークを超えた、200年もののスーパーアンティークであることは確かでしょう。
かの有名な、ヴィクトリアンのバルーンバックチェア、そのルーツとなる “オリジナルモデル” 、
とでも呼ぶべきチェアが、まさにこの椅子、ということになります。
・・何か、感慨深くないですか?
日本で言えば「江戸末期」の家具が、なんと、ぴかぴかの実用コンディション、
デニム工房の努力の賜物でもあります。
ブラックレザーのシートは、もちろん本革の新品です。
ぜひ、アンティーク上級者の方へ。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/AY)
HC0493
価格(税込):
132,000
円
参考市場価格:
126,000
円
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LOCKON CO.,LTD.