メデアMedea アールヌーヴォースタイル ハードウッド&ハンドケイン クイーンサイズベッドフレーム


1960〜70年代の20世紀中盤、イタリアで製作されたクイーンサイズのアンティークベッドフレームです。
今から50年以上前のヴィンテージ家具になります。

※こちらの商品はベッドフレーム一式(ヘッドボード、フットボード、サイドフレーム)となります。
※マットレスをのせるメーカーオリジナルの「すのこ」も付属しています。
マットレスも別途製作可能です。
 特注マットレスはスプリングの強弱やウレタンの硬度、生地をお選びいただけます。
 お気軽にお問い合わせください。


アールヌーヴォーの3次元的なフォルム、そして今ではすでに失われた技術となってしまった、
芸術的なケインワーク(籐張り技術)・・。

外観のお写真だけ見ても、明らかに超・一級のベッドフレームであることはお分かりいただけることでしょう。

むしろインテリアのコアなファン、あるいは家具関連のプロが詳細にチェックしたとしたら、
賞賛に値するレベル、と、きっと最高の評価をしていただけることと思います。

一方で、我々のような、どちらかといえば家具を製作する側の人間から言わせていただければ・・。

「驚愕」の一言。
本当に信じられません。

あえてお叱りを覚悟で言わせていただければ、おそらく日本中の、どんな家具の産地の名工に依頼をしても、
このような厳選された素材を入手し、全く同じ構造、そして造型および装飾のベッドフレームを製作することは、
残念ながら、不可能、と言わざるを得ません。

それは、現代の家具製作の技術を学び、熟練された技術とある水準の知識を持ってらっしゃる家具職人なら、
きっとこのことはご理解いただけるはずです。

もしかすると、経験の浅い家具職人の方には理解ができないかもしれません。
どのようにして作ったら良いのか、まだ知らない技術があるんだろうな、というような考えなら、
技術さえ教わればつくれるような気がするかもしれませんが、実際にはそんな技術はないんです。

すなわちこのベッドフレームは、このベッドを作る能力のある家具職人だけが作れるベッド、ということなんです。

それほど、機械化された生産技術が常識となってしまった現代では全く理解できない、
過去の非常識な工法、というよりも技能で作られているのです。

具体的には、下記の「担当職人からのコメント」欄で記述することにいたしますが、
要するに、この「モノづくり」を得意とする日本をもってしても、製造不可能な逸品、ということ。

もちろん何年かかけてこのためだけに研究や試行錯誤を重ねて取り組めば、
最終的につくることはできるかもしれません。
でも、商業的には全く無意味ですよね。

いくら何でも、ベッドフレームひとつに数千万をかけてでも同じものを作ってくれ、
とおっしゃるご依頼人は、世界中どこを探しても、いらっしゃらないと思います・・。

すみません、前置きが長くなりましたが、こちらはイタリアの有名な家具工房、
”メデアMedea” 社の商品になります。

メデア社は、今でも高級家具メーカーとして存続している名門企業。
日本ではIDC大塚家具さんが現在取り扱いをしているようです。

なので、IDC大塚家具さんのウェブサイトより、メーカーの説明書きを転載させていただきますね。
以下の通りです。

家具職人が集まるイタリアのブリアンツァ地方の家具職人であった先々代が、
1905年にひとつの小さな工房を開いたことによりはじまったアール・ヌーヴォー様式の家具を今に伝える「メデア」。
アール・ヌーヴォー様式をこよなく愛し、精緻な家具をつくり続けた彼の精神は、
彼の孫で現在の社長アウグスト・タリアブーエ氏と職人たちに受け継がれています。
しかし、この芸術的な美しさを誇る作品をつくり上げるには、長い年月にわたる厳しい修練が欠かせないため、
現在では僅かな熟練の職人によってつくり続けられる、稀少な家具となってしまっています。


・・手抜きですみません。
そのまんまコピペです。

でも確かにそう、「僅かな熟練の職人によってつくり続けられる、稀少な家具」、という通り、
前述しましたように「普通に作れる家具」ではないんです。

今では、こちらと同じデザインのベッドフレームはメーカーでは廃番になってしまったかもしれませんが、
同じように普通には作れない、別のデザインのベッドフレームが、
メーカーの商品カタログには今もラインアップされています。

そのベッドフレームの価格帯は、大体10,000ユーロ〜20,000ユーロ。
価格からして「普通」でないことがわかりますよね。
※現在1=160円前後です。

ちなみにこちらの個体は、地元・横須賀の名家からの初出し品になります。

直接デニムが引き上げてまいりましたので、こちらの個体に関してはヒストリー付き。
前オーナー様によれば、1970年代、イタリアから日本に新品で輸入されたもの、ということでした。

前オーナー様は当時のことを懐かしく思い出されながら、こちらのベッドについてお話いただきました。

当時はまだ、大塚家具、というか、どの家具屋さんもメデア社のベッドフレームなど扱っていなかった時代。
当時、BMWのクルマを並行輸入していた外車ディーラーが、
ベッド(家具?)の輸入も手掛けていたとのことでした。

前オーナー様がその外車ディーラーの社長さんとお知り合いで、そのつながりでご購入されたようでした。

価格的にはお伺いはしていませんが、仮にお知り合い価格だったとしても、
当時、相当な金額で入手されたのではないかと思います。
普通に考えれば確実に(3桁)万円は超えていたでしょう。

尚、今ではBMW Japanという、正規の総販売代理店(メーカー系ディーラー)がありますが、
調べてみたら、その設立は1980年代に入ってから。

確かに、1970年代には日本代理店がなかったから、いろいろな商社や外車ディーラーが
BMWの車を並行輸入していたので、その仕入れ過程の中で、
家具・インテリアの輸入を兼業していた会社も、きっと多かったことでしょうね。

今と違って、日本が高度に経済成長していた、古き良き時代。
そんな活気のある時代に、当時、進取の精神で海外から輸入された素性の正しい、最高級の家具ですから、
デニムにこの「遺産」の次の担い手を見つけてほしい、と、ご依頼された前オーナー様のお気持ちが、
しみじみと心に染み入り、本当によく理解できました。

入荷時は色があせ、ケインワークも断線しているような経年の劣化はありましたが、
しっかりとメンテナンスをして、次のオーナー様にお受け渡しできるように、
心を込めて手を入れさせていただこうと思いました。

よもやま話が長文になってしまいましたので、以下、簡単にこちらの個体についての
スペック情報をご紹介させていただきますね。

素材はフレンチ・ウォルナットかな、と思われる個所もありますが、
主材はホワイトアッシュ(たも)に似た白木のハードウッド(硬質な広葉樹系)です。
正確には素材種は判断できません。
現地のローカルウッドの可能性もあります。

もちろん無垢製です。
しかも驚きの「無節」の「総無垢」削り出しフレームです。
詳細は「職人コメント」欄にて。

工法は信じられない職人技です。
商業的な芸術品、とも言うべきシロモノです。

デザインはメデア社生粋のアールヌーヴォーデザイン。

アールヌーヴォーといえば、その起源に「日本趣味」の影響があったことは良く知られた事実。
こちらのケインワークが ”ライジング・サン” なのはきっと偶然ではなく、
日本の「旭日旗」をイメージしているのでは?、と推測しています。

あらゆる点で、歴史的な正統性のある「文化遺産」と呼べるほどの逸品。
一級品の多い高級骨董ベッドフレームの中にあっても最高級クラスと評価しています。

アンティーク以外、もはや二度と存在し得ないベッドフレームとご案内いたします。

サイズ的には、メーカー基準にもよりますが、
ダブルサイズ(一般的に幅140p前後)よりも一回り大きめのクイーンサイズ(一般的に幅160p前後)。
フレームを含めた全体としては、キングサイズ(一般的に幅185p前後)に近いくらいにゆったりしています。

大きめのベッドをお探しだった方にはピッタリかと。

アンティークベッドそれ自体、数が多いアイテムではありませんので、
お探しだったアンティークファンの方にはぜひお勧めしたい良品です。

また「すのこ」までフルセットとなっていることもおすすめのポイント。
サイズが合えばマットレスはお手持ちのものを流用できますので、ご購入してすぐにご利用いただけます。

もちろん、当デニムがこのベッドにお合わせして、
フィッティングしたぴったりのマットレスをご用意することもできますので、
必要な場合には、お求め時にその旨お申し付けくださいね。
※仕様により別途見積りいたします。

また華奢に見える外観も、強度的な不安は全く心配ご無用。
天然木無垢の堅牢なフレームは簡単なジョイント構造ですがかなりしっかりとしています。

木部も100年経過しても変わらぬ強度を保持しているわけですから、
現代のパイプフレームベッドと比較しても全く引けは取りません。

これから何世代にもわたってお付き合いいただけることを
保障しているようにさえ見えます。

時代を超えたデザイン、現代でも通用する機能性、
そして、今では失われた木工技術が凝縮したヘリテイジクラスの逸品です。

デニムがお勧めできない理由は全くどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 420,750 円
参考市場価格: 495,000 円


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