フィッシェルFischel No14 ベントウッドチェア


1900年ごろ、オーストリアでつくられたグッドコンディションのNo14チェアです。
おそらく19世紀もののジェニンアンティーク(真の骨董)です。

もうこちらのチェアの説明は不要ですね。
そう、今から150年以上前、ミヒャエル・トーネットがデザインし、
今尚、世界各国でつくられ続けている世界家具史上の最高傑作、No14チェアです。

こちらはトーネットの当時の競合企業、フィッシェルFischel社製になります。
座裏の刻印やラベルも残っていてはっきり素性がわかる1脚です。

ベントウッドチェアファンの方にはご満足いただけるコレクションアイテムです。

ところで、ファンの方にはご説明は不要と思いますが、同じ ”No14” でも、
実はメーカーによって、あるいは同じメーカーでも工場や年代によって、背のカーブは違うのですよ。
ご存知でしたか?

詳しくはこちらに記載してありますので割愛いたしますが、
この背のカーブでメーカーやつくられた場所(工場)を推定することもできます。

こちらのチェアは、背のカーブがなだらかな扇型のフォルムを描いているオーストリア製。
比較的アンティークではオーソドックスな形状です。

あと違いがあるのは、座面のエンボス型(インタルシア)。

座面は交換パーツですので後年交換されている可能性もありますが、
やはり似ているようでメーカーや年代で微妙に違います。

そしてもう一つ、座裏のメーカー刻印、あるいはラベル。
これが入っていれば大体の年代が特定できます。

こちらの個体では、座裏のラベルには、チェコスロヴァキア ”eskoslovensko” の文字が見当たらないので、
1918年以前の生産モデル、おそらくは19世紀末から20世紀初頭にオーストリアで作られた個体と推測されます。

あと細かく言えば、接合部の構造などでもメーカーが特定できる場合もありますが、
ほぼ前述の3つのポイントで、そのチェアの素性はほぼわかります。

・・と、何でも同じに見えるベントウッドのNo14チェアですが、このように一つ一つ、
No14チェアにはそれぞれ個性があるのですよ。
もちろん、その背景には長い歴史、そして多くの人々による物語もあります。

アンティークのベントウッドチェアを見かけたら、ちょっと気にしてみてください。
きっと、ベントウッドチェアが今より好きになりますよ・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 22,000 円
参考市場価格: 21,000 円
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