ミッドヴィクトリアン キューバンマホガニー ラージスタンド ドレッシングミラー

イギリス19世紀前半、ヴィクトリアン初期〜中期に製作された、
マホガニー製のスタンド型ドレッシングミラーです。
「姿見」というにはあまりにも高尚なスタイリング。
スタンドミラーという名で呼んでおりますが、基本的には美術品としてお考えいただければと思います。
デザインは、ヴィクトリアンらしいネオ・ロココ様式。
いわゆるイギリス・ロココ様式である”クイーンアン”スタイルの流れをくんだヴィクトリアンデザインです。
クイーンアン様式は、フランス・ロココのルイ15世様式の影響下にありましたので、
優雅で華やかなオールドフレンチスタイルの印象をお受けになるのでは、と思います。
製作されたのは、世界で最も家具製作の技術が進んでいた、ヴィクトリアン初期〜中期のイギリス。
家具製作の黄金期、ジョージアンの時代を受け継ぎ、最も良質の家具が生産されていた時代になります。
製作技術も高ければ、素材品質も歴史上、まだピークが続いていた時代。
大航海時代の植民地から様々な家具用の木材が輸入され、今では考えられないほどの希少材が、
よりどりみどりでまだまだ入手が可能でした。
こちらのマホガニーも中米の植民地から輸入された木の宝石 ”スパニッシュ・マホガニー”。
現代では最高峰とされるホンジュラス・マホガニーが普通材だった時代に最高級材といわれていた逸材です。
桁違いの良材です。
そのスパニッシュマホガニーの中でも、特に赤みが強く人気の高かったのが、
銘木 ”キューバン・マホガニー”。
薄い杢と独特のきめの細かな木肌の質感は、歳月を経れば経るほど、また磨けが磨くほど、
赤銅色に輝く超・銘木として、プロの間では広く語り継がれています。
こちらの材も、200年に近いほどの歳月を経ていながらも、一切の歪みを見せることはなく、
華やかなレッドマホガニーカラーは、神々しいほどの輝きを放っています。
尚、レストア作業の中では塗装をすべて剥がし、素地の質・色を実際に確認しておりますので、
ほぼ間違いなくキューバンマホガニー総無垢、とご案内させていただきます。
未来永劫二度と作ることはできない、非常に価値あるアンティークコレクションです。
こちらのミラーはイングランド北部の現地骨董オークションにて、
デニムの契約ディーラーが入手したものになります。
もともとは地元の領主のお屋敷で使われていたオーダー家具だったことでしょう。
当家の貴婦人が愛用していたファッションチェックのパートナー、といったところでしょうか・・。
だとすれば、当時の領主お抱えのクラフトマンが、精魂込めて製作した逸品、ということになりますね。
デニムがお薦めできない理由は全くどこにもありません・・。
(Buyer/SD)
価格(税込):
198,000
円
参考市場価格:
189,000
円
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LOCKON CO.,LTD.