トンTON ベントウッドスツール No60アーチレッグArch leg/ピュアマテリアル/フローラル


150年以上の歴史をもつトーネットファミリーのベントウッド(曲げ木)スツール”No60”です。

※こちらはチェコTON社製の新品ベントウッドスツール”No60”を「未塗装/ネイキッド」状態でご提供するDIY商品になります。
※デニムでの塗装サービスも承っております。(別途アンティーク塗装代:+5,000円税抜)
 塗装の色見本はこちらです。

※TON社のメーカー塗装、クラシックカラーはこちらです。
※こちらのスツールは座面のエンボスデザインを2種類(品番:ST0247 Peacock/ST0249 Floral)ご用意しております。
 また脚のレッグスタイルも2種類(品番:ST0247 ring leg/ST0249 arch leg)ございます。


“トーネット”、”ベントウッド”、またこちらの”スツール”に関する解説は、
「ST0250 ベントウッドスツール No60 アーチレッグArch leg / クラシック」の商品ページで詳しく触れておりますので、
ぜひそちらをご覧になってくださいね。

といっても、何もこのデニムのサイトで細かい字を見なくても、
トーネットの歴史などについては、いろいろなサイトや書籍でたくさん紹介されてますので、
いくらでも情報は入手できますよね。

でも、「過去」のトーネットを調べようと思ったら、確かにその情報は星の数ほどありますが、
「今」のトーネットについては、実はほとんど情報がない、ということに、気がついてらっしゃいますか?

そうです、この”トーネット・マニア”を自負する筆者ですら、
つい最近まで「今」のトーネットについては、実ははっきりしたことは知らなかったのでした。

「今」のトーネットとはドイツの”ゲブルダー・トーネット”のことだけを言っているのではありません。
もちろんそれも含みますが、全世界に展開したかつての「世界帝国・トーネット」は、
いったい今、どこでどうなっているのか? ということです。

もちろんこの業界の方からは、いろいろ情報はいただいていて、
「トーネットは二度の世界大戦で国ごとに分断されてしまった。
残された工場などはその国々の政府に接収されてしまうが、いずれも細々と現在まで曲げ木家具をつくり続けている。」
という主旨の説明は聞いていました。

確かにそうなのでしょう、うーん、でも何か筆者にはそれだけでは釈然としないものがありました。

いろいろな疑問が頭に浮かび、そのたびにいろいろな文献などを読み漁っていましたが、
・・ここではあまり細かい話はやめておきますね。

とにかく、ここでどうしても1つだけはっきりさせておきたかったのは、
一体、世界にいくつ、トーネットの末裔たちがいるのか、すなわち、
旧”トーネット”に正統に由来する会社は、いったい今、現在、世界に何社存在しているのか?ということです。

家具を商いとする以上、これは絶対に知っておきたいことですからね。

結論から言いましょう、筆者が調べた限り、現在7社あります。
内訳は直系の「本家」が1社、直系からの分家が3社、傍系が3社です。

例えば、日本では「秋田木工」さんが唯一の曲げ木メーカーとして、ベントウッドの伝統技術を受け継いでいますが、
そのような旧トーネットの「のれん」に由来してない会社はここでは含んでおりません。

かなり大雑把に言いますと、「旧トーネット」は第一次大戦後、実質的に消滅します。
そして第二次大戦後、各地で再建が進み、7社の「新トーネット」が誕生した、とご理解いただければ、と思います。

もうちょっと具体的に申し上げますと、要するに旧トーネットは1922年、”ムンドス-JJコーン社”と合併し、
”トーネット=ムンドス”となった時点で、その経営権はトーネット兄弟の手を離れているため、
旧トーネットは実質的に消滅したことになります。

その後、”トーネット=ムンドス”の支配者であり、ユダヤ人だった”レオポルド・ピルツェル”が、
ナチスの迫害でアメリカに亡命した時、トーネット兄弟は再びドイツに”ゲブルダー・トーネット”を復活させます。
が、その復活はアメリカ国内でのトーネット商標権や販売権をピルツェルに渡すことが条件だったため、
新”ゲブルダー・トーネット”社は東西に分断され、「世界帝国」はここに完全に崩壊します。

そして同時に、各地の旧トーネットの工場群は、第一次大戦から第二次大戦を通して各国の軍需工場に指定され、
もはや曲げ木家具で利益を生み出すことが困難になり、次々に閉鎖に追い込まれていきます。

新”ゲブルダー・トーネット”が受け継いだフランケンベルグ工場も、
戦災で壊滅的な打撃をこうむり、
その再建は1945年の終戦を待つことになります。

※以下、お話は「お客様担当からのコメント」欄へ続きます。
(Buyer/YM)



価格(税込): 18,150 円
参考市場価格: 17,325 円


[9]かごを見る
[0]TOPページへ

LOCKON CO.,LTD.