トンTON ベントウッドスツールNo60アーチレッグ/アンティークブラック/Floral

150年以上の歴史をもつトーネットファミリーのベントウッド(曲げ木)スツール”No60”です。
新品の状態で入手できる本物のアンティーク家具になります。
こちらはチェコ製の新品ベントウッドスツールに、デニムがブラックカラーのアンティーク塗装をした商品です。
“トーネット”、”ベントウッド”、またこちらの”スツール”に関する解説は、
「ST0250 ベントウッドスツール No60 アーチレッグArch leg」の商品ページで詳しく触れておりますので、
ぜひそちらをご覧になってくださいね。
といっても、トーネットの歴史などについては、いろいろなサイトや書籍でたくさん紹介されてますので、
何もこのデニムのサイトで細かい字を見なくても、いくらでも情報は入手できますね。
でも、「過去」のトーネットを調べようと思ったら、確かにその情報は星の数ほどありますが、
「今」のトーネットについては、実はほとんど情報がない、ということに、気がついてらっしゃいますか?
そうです、この”トーネット・マニア”を自負する筆者ですら、
つい最近まで「今」のトーネットについては、実ははっきりしたことは知らなかったのでした。
「今」のトーネットとはドイツの”ゲブルダー・トーネット”のことだけを言っているのではありません。
もちろんそれも含みますが、全世界に展開したかつての「世界帝国・トーネット」は、
いったい今、どこでどうなっているのか? ということです。
もちろんこの業界の方からは、いろいろ情報はいただいていて、
「トーネットは二度の世界大戦で国ごとに分断されてしまった。
残された工場などはその国々の政府に接収されてしまうが、いずれも細々と現在まで曲げ木家具をつくり続けている。」
という主旨の説明は聞いていました。
確かにそうなのでしょう、うーん、でも何か筆者にはそれだけでは釈然としないものがありました。
いろいろな疑問が頭に浮かび、そのたびにいろいろな文献などを読み漁っていましたが、
・・ここではあまり細かい話はやめておきますね。
とにかく、ここでどうしても1つだけはっきりさせておきたかったのは、
一体、世界にいくつ、トーネットの末裔たちがいるのか、すなわち、
旧”トーネット”に正統に由来する会社は、いったい今、現在、世界に何社存在しているのか?ということです。
家具を商いとする以上、これは絶対に知っておきたいことですからね。
結論から言いましょう、筆者が調べた限り、現在7社あります。
内訳は直系の「本家」が1社、直系からの分家が3社、傍系が3社です。
例えば、日本では「秋田木工」さんが唯一の曲げ木メーカーとして、ベントウッドの伝統技術を受け継いでいますが、
そのような旧トーネットの「のれん」に由来してない会社はここでは含んでおりません。
かなり大雑把に言いますと、「旧トーネット」は第一次大戦後、実質的に消滅します。
そして第二次大戦後、各地で再建され、7社の「新トーネット」が誕生した、とご理解いただければ、と思います。
もうちょっと具体的に申し上げますと、要するに旧トーネットは1918年、JJコーン社と合併し、
”トーネット=ムンドス”となった時点で、その経営権はトーネット兄弟の手を離れているため、
旧トーネットは実質的に消滅したと見ることができます。
その後、”トーネット=ムンドス”の支配者であり、ユダヤ人だった”レオポルド・ピルツェル”が、
ナチスの迫害でアメリカに亡命した時、トーネット兄弟は再びドイツに”ゲブルダー・トーネット”を復活させます。
が、その復活はアメリカ国内でのトーネット商標権や販売権をピルツェルに渡すことが条件だったため、
新”ゲブルダー・トーネット”社は東西に分断され、「世界帝国」はここに完全に崩壊します。
そして同時に、各地の旧トーネットの工場群は、第一次大戦から第二次大戦を通して各国の軍需工場に指定され、
もはや曲げ木家具で利益を生み出すことが困難になり、次々に閉鎖に追い込まれていきます。
新”ゲブルダー・トーネット”が受け継いだフランケンベルグ工場も、
戦災で壊滅的な打撃をこうむり、
その再建は1945年の終戦を待つことになります。
TON18 3_0505 ST0263_Copy
価格(税込):
23,650
円
参考市場価格:
22,575
円
[9]かごを見る
[0]TOPページへ
LOCKON CO.,LTD.