ヴィクトリアン オールドブラス ステンドグラス ラウンドスクリーン


今から約150年前、19世紀後半に製作されたイギリスのファイヤースクリーンです。
珍しいステンドグラス仕様です。

ファイヤースクリーンとは、ご存知の通り、
暖炉などの飛び火防止に使う「衝立(ついたて)」ですね。

でも、このキラキラとしたブラス&ステンドグラスの豪華さを見る限り、
そんな機能家具のイメージはどこへやら・・。

ヴィクトリアンらしいフローラルなモザイクのステンドグラス工芸に、
アールヌーヴォのデザイントレンドをいち早く取り入れた、曲線描写のブラスワーク。

間違いなく、コストも人力も相当に掛けられてつくられたものですね。

一家の一番大切な空間で、常に目に入るインテリアの一つですから、
「こだわり」仕様であるのも当然といえば当然なのかもしれませんけど・・。

イギリス人はヨーロッパの中でもどちらかといえば「けち」な国民気質、
と揶揄されることもありますが、こんなインテリア製作の姿勢を見たりすると、
決してお金を出し惜しみするような国民性でないことだけは確かなようです。

一見、とても非合理的な存在のファイヤースクリーンですが、
その製作に費やされた多大な手間暇のおかげで、
1世紀半以上を経た、はるかかなたのこの東洋の島国においてすら、
こうして今も尚、人々の目を魅了し続けているのですから。

しかしながら、これから先は、といえば、このような手のかかるインテリアデコレーションは、
残念ながら将来二度とつくられることはないでしょう。

時代は変わるもの、といえばそれまでですが、このようなステンドグラスのデザインワーク、
金工職人のブラスワークなど、卓越した技術が失われていくのはさみしいものですね。

現代の効率的を求める家具製作は、文明が導き出したひとつの答えではありますが、
こうした時間やコストを考慮しない職人気質もまた、まぎれもなくひとつの真理、といえそうです・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 165,000 円
参考市場価格: 157,500 円
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