ジョージアンGeorgeV スパニッシュマホガニー ティーキャディ


今から何と、約250年前!
1780年代、ジョージ3世の治世下、”ジョージアン” の時代に製作された、
当時の高級ティーキャディ(お茶入れ)です。

ほぼ完全な当時のオリジナルコンディションをキープしている、
2世紀半前のスーパーアンティークになります。
かなり貴重な高級骨董です。

ただでさえ高価なジョージスリー・アンティークですが、
その当時のオリジナルともなると、なかなかアンティークアイテムとしても、入荷してくることはまれです。

そんなジョージアンの人気アイテムというと、当時の貴族階級では
マホガニー製のチッペンデールスタイルが流行の家具デザインでした。

美しい曲線と簡潔なフォルム、そしてシノワズリ(中国趣味)がこの時期の家具の特徴ですが、
こちらのティーキャディもまた、そんなデザイン潮流を反映している一品と思います。

当時このような高級茶器を持つことができたのは、ほんの一握りの上流階級。
デザインも素材も、まさに貴族仕様、といったところです。

しかもこちらの素材、現代ではすでに用材すら残っていない、家具史上最高級の中米産マホガニー、
幻の”スパニッシュマホガニー”の化粧材で構成されています。

製作されたジョージアンという時代は、世界の3大高級家具材、マホガニーの中でも、
歴史的に最も良質なマホガニー材が、英国に大量に輸入されていた時代。
ジョージアンの時代は、俗に「マホガニーの時代」と呼ばれています。

現代の最高級マホガニーといわれる、ホンジュラス産マホガニーが普通の一般材として扱われていた時代です。
その時代の最高級マホガニー材がどれほどの価値を持つものか、ご想像に難くないと思います。

その貴重なスパニッシュマホガニー材を、贅沢にも全ての面にフルに使用され、
天面にはルイ14世様式の流れをくむ、ジョージアン特有の天広がりのチッペンデール・フォルム、
そして真正面中央部には、無関係者の侵入を硬く拒否する象徴のような、象牙製のエスカッチョン(鍵穴飾り)・・。

さすが「英国家具の黄金期」、マホガニーの時代のパーフェクト・シルエットです。

今では考えられないほどの贅沢な作り。
内部のパーテーションや内蓋でさえスパニッシュマホガニーで構成されています。

当時のお茶がいかに貴重品だったかを示している、といえばそうなのですが、
その中にあっても最上級のティーキャディの一つだったことでしょう。

人類の生活文化史、という観点からすれば、申し分のない「お宝」です。

このような貴重品が、ごく一般的な庶民の手に渡ることが出来るようになった時代性に感謝しつつ、
それがこのデニムの手に渡ってきてくれた幸運に、感謝感謝です。

質実ともに、素晴らしい高級骨董と思います。

総無垢の構成ながら、すでに2世紀以上という歳月を経ていながらも、目立った歪みを見せることなく、
当時のままの端正なフォルムをキープし続けています。
無垢の工芸品という観点でもその製造品質はトップクラスです。

内部仕様も含め、おそらくはすべてが当時のフルオリジナルの状態ではないかと思われます。

2種類のお茶が収納できる内函が2つ、中央にはサイズぴったりのブレンド用のクリスタルボウルが1つ。

さらにその木肌は260年という時だけが作り上げることのできる“パテナ(古艶)”を身にまとって、
より一層輝きを増しています。

現代ではまず復刻不可能な、「奇跡」のようなアンティークアイテム。
ジョージ・スリーのティーキャディ。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 132,000 円
参考市場価格: 126,000 円
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