ヴィクトリアン イングランドオールドパイン ウォッシュスタンド


イギリス・ヴィクトリアン中期に製作された、オールドパイン無垢のウォッシュスタンド(洗面台)です。
かつての富裕層の家具です。

とてもきれいにメンテナンスをしましたので、あたかも新品のパイン家具のように見えますが、
正真正銘、19世紀半ばのカントリーアンティークです。

丹精込めてメンテしたせいでもありますが、
もともと使われていた環境が良かったからこその、この仕上がり。

裕福な家庭で大切に使われていたお品かと思います。

ところで、ウォッシュスタンドとは、文字通り「洗面台」として使われていた家具。
上下水道が各地にいきわたったことにより姿を消すことになった、今は亡き生活家具です。

当時の世界No1先進国「大英帝国」とはいえ、現代と違って蛇口をひねれば水が出てくる水道などは存在しておらず、
人々はこのようなウォッシュスタンドにボウルを置き、水を張っておいたそうです。

そのため、天板やバックボードには大理石やタイルなど、濡れても良い素材が使われていることが多いです。

ところが、こちらのウォッシュスタンドにはタイルが張られていたような形跡はありません。
後年、撤去され、リフォームされた可能性はありますが、こちらの天板やバックボードの風合いは、
どう見てもオリジナル風。

当時の家具はほとんどが小規模な家具工房による受注生産品でしたから、
もしかすると、ウォッシュスタンドのデザインで、
ドレッシングテーブルあるいはライティングデスク用途に転用させていたものなのかもしれません。

床から天板までの高さを見ても、テーブルやデスクにぴったりの、75cmの天板高です。

ただ、デザインは”ウォッシュ・スタンド”の鉄板デザイン。

水撥ね防止の卓上バックボードや脚元のストレッチャー・プラットフォームは、
まさに生粋のヴィクトリアンのウォッシュ・スタンドです。

水回りでは使われていなかったことをうかがわせるように、
ありがちな腐食や虫食いなどもほとんど見られません。

アンティークのウォッシュスタンドは、現代の洗面台として、天板に洗面ボウルや配管などを埋め込み、
実際に洗面所に建てつけて使われているアンティークファンの方も少なくはありません。

現代の建具としても、とても人気のアンティークアイテムですが、
これほどコンディションの良い個体ですから、どちらかといえば、書斎や寝室で、
デスクやドレッシングテーブルとしてお使いいただきたいものです。

今では「無用の長物」となってしまったウォッシュスタンドとはいえ、
これほどの有用なアンティーク家具、今でも様々な用途で人々に愛され続けています。

本当に素晴らしい家具です。
まさに、失ってはならない文化遺産。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 143,000 円
参考市場価格: 136,500 円


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