クオリティゴールデンオーク スピナーズチェア


20世紀中盤、イギリスで製作されたコレクションアイテム、“スピナーズチェア”です。

スピナーズチェアとは、そもそもの起源は古く、
中世のヨーロッパ、ゴシック期からルネッサンス期以前にまでさかのぼります。

もともとは実際に作業で使用する「糸紡ぎの椅子」だったようですが、
当時の教会の「飾り椅子」にそのデザインが取り入れられ、
現在のコレクション的”スピナーズチェア”の原型が作られ始めたといわれています。

その後、スピナーズチェアの特徴である、細長いフォルム、板状の背もたれ、低い座面、
といった要素を維持しつつ、古典様式の文様や装飾、家紋などを盛り込みながら、
どんどんとその装飾性が増していきました。

”ミルキング・スツール(乳しぼりの椅子)”などと同じ系譜の椅子、ということになりますね。

今では椅子好きのアンティークファンの方なら、皆が欲しがるコレクションアイテム。
何といっても、かつての腕利き職人たちがデザイン、素材、製作技術に徹底的にこだわり、
プライドをかけて製作した作品ばかりですから、期待外れのスピナーズチェア、
なんてものは存在しません。

どれもこれも、アンティーク上級者をうならせる個体ばかりです。

もちろんこちらのスピナーズチェアも、その例に漏れることはありません。

ゴールデンオークの素材品質、レリーフの技術、フォルムのバランス、
構造の合理性など、
・・本当に素晴らしいです。

何よりも驚かされるのは、意外に座り心地が良いこと。

実用家具としての「黄金比」も踏まえつつ、特異なデザインを成立させている技量には、
この製作者の特別な才能を感じざるを得ません。

普通は製作者の「銘」が座裏に彫られているものですが、
こちらには何か、製作者を示しているシンボルマーク?のみ、貼り付けられています。

「銘」ではなく、「図」にするところなど、この辺りの感性は、
比較的現代人に近い感覚の製作者かな、と思わせられますね。

とにかく、一作入魂で作られたことがひしひしと感じられる逸品です。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 55,000 円
参考市場価格: 52,500 円


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LOCKON CO.,LTD.