エンパイヤスタイル マホガニー Xレッグスツール


20世紀後半のイギリスで製作された、“X(エックス)スツール”です。
こちらは19世紀初期、英・リージェンシー様式のリプロダクション(復刻家具)になります。

細部まで妥協なく作られた高級仕様のリプロ・スツールです。

商品の素性が確かであることを示しているかのようにメーカープレートが設置されていて、
”HANDMADE MAHOGANY Cachet 01392-270990”とあります。

おそらくは、リージェンシー様式の高級リプロダクションメーカーなのでしょう。

メーカーの情報はありませんが、品質レベルでは高級リプロで名の知れた、
ビヴァン・ファンネルBevan Funnell社と同等以上の商品になりますので、
イギリスの名門家具メーカー製であることは間違いのないところです。

“X(エックス)スツール”については、古代の時代から作られている、
プリミティブな「折りたたみ椅子」形態の1つ。

何となく、見たことのある形だな、と思われる方も多いと思いますが、
さもありなん、「折りたたみ椅子」としては最も古い時代に考案された可能性が高いです。

一説では、中東のシュメール文明(紀元前5500年ごろ〜前3500年ごろ)において、
すでに“X(エックス)”型のスツールが使われていたともいわれています。

有名なところでは、古代エジプトの「ツタンカーメン王の折りたたみ椅子」。

形状としては、シンプルな“X(エックス)”型のスツールで、2つの「ロ」型枠の接合部を支点に、
折りたたみの出来る形状となっていました。

その後、“X(エックス)”型のスツールは、古代ギリシャやローマの貴族が好んだ“
デプロイ(セラーキュールレ)”へと発展、また14世紀のイタリアで興ったルネサンス様式では、
詩人ダンテの椅子“ダンテスカ”、フィレンツェの修道士サボナローラの折りたたみ椅子“サボナローラ”、などと
「X脚構造の椅子」としてデザインが定着、以降、ヨーロッパ中へ広く普及していくことになりました。

そのように一般化していった「X脚構造の椅子」ですが、1800年代初期のフランスにおいて、
再び脚光を浴びるようになります。

時の皇帝、ナポレオン1世の時代。
”アンピール(エンパイヤ)”様式において、です。

古代エジプトやギリシャのデザインを取り入れた”アンピール(エンパイヤ)”様式では、
「ツタンカーメン王の折りたたみ椅子」も見直されました。

“X(エックス)”型のスツールが”アンピール(エンパイヤ)”様式風にアレンジされ、
有名なナポレオンの”スワンベンチ”が作られました。

一方、その当時のイギリスでは、ナポレオンの”アンピール”様式に影響を受けた、
”リージェンシー”様式が時代のトレンド。

イギリスにおいても”スワンベンチ”同様、X(エックス)”型スツールが作られるようになりました。
その復刻家具がこちらの商品、”マホガニーXスツール”です。

正確には、英リージェンシー様式の”Xスツール”ベースのリプロダクション、
といった商品になるわけですが、ここではオリジナルのオールドフレンチモデル、
”エンパイヤ(アンピール)スタイル マホガニー Xレッグスツール”とネーミングさせていただきますね。

まあ、とにかく、こちらはとても良くできたリージェンシー様式の復刻家具で、
使用されているマホガニーも、当時物のようなスパニッシュマホガニークラスの、
赤みが華やかな良材を使用。

さらに、2つの大きな「弧(サーベル)」を描く端正なフォルムは、
まさにリージェンシーの時代の”サーベル・レッグ”そのもの。

もう二度と作られることが見込めない、そんな絶滅危惧種のリプロ・スツールとご紹介させていただきます。
お早目のご検討を。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。。

(Buyer/YM)



価格(税込): 80,300 円
参考市場価格: 76,650 円
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