アーコール ERCOL No878A ウィンザー”フルール・ド・リス”チェア/ゴールドラベル

グッドスタイリングのアーコールErcol社製アームレスト付ダイニングチェアです。
※こちらは2脚ペアで入荷しました。
販売は1脚単位です。
ウィンザーチェアの”ホイールバック”デザインの「車輪」の部分を
アヤメ(フルール・ド・リスFleur-de-lys:ユリ目)の花に変えた
通称”シスルバック”と呼ばれるヴィンテージアーコールチェアになります。
フルール・ド・リスFleur-de-lysは一般的には「ユリの花」を指し、
シスルバックのシスルthistleとは「アザミの花」を指しますので、
アーコール社の正式名称 ”878 Fleur-de-lys Dining Chair” を
”シスルバック”チェアと呼ぶのは少々おかしな気がしますが、
背当ての造形が抽象化されて、何の植物かが判別しにくく、
過去にユリとアザミが混同されてしまった経緯があったのでしょう。
ただ、主に”シスルバック”チェアと呼ばれているのは、 ”878 Fleur-de-lys Dining Chair” の前身、
1980年代までの ”371 Windsor Chair” までの時代。
1990年代以降は、それまでの ”スモール&ローバック” デザインを改訂、
幅×奥行で3cm、高さで約8cmほど、”ワイド&ハイバック” に刷新されました。
と同時に、モデル名を大まかな括りの ”ウィンザーWindsor” から、
デザインを特定する ”フルール・ド・リスFleur-de-lys” に変更。
メーカーが率先して、世論の誤認を正したのでしょうかね?
その甲斐あってか、確かに最近ではあまり”シスルバック”という通称は聞かなくなりました。
ただまあ、アヤメ(アイリス)もアザミもどちらもスコットランドに由来した花ですし、
誤認だとしても、長年根付いた愛称ですのでそれはそれで良しとしましょう。
なのでここでは ”シスルバックチェア” を使わせていただきます。
改めてシスルバックチェアをご紹介させていただくと、こちらのチェアはもともと、
アーコール社のメイン商品群、ウィンザーシリーズのダイニングチェアの1つとして、
1950年代から作られ続けてきたロングセラーモデルになります。
半世紀にわたって親しまれ続けた人気商品です。
こちらの個体はアーコール社のゴールドラベルが残っていますので、
1980年代から90年代に作られたモデルと思われます。
この時期は、No371から878に切り替わった時期で、デザインが同じなのでわかりにくいですが、
サイズからすると、改定後の878かと思われます。
つまり、No878切り替わりのごく初期の生産ロットにあたることが推測されます。
その後、20年は作り続けられた人気モデルだったのですが、残念ながら、
2000年代のロットを最後に、シスルバックチェアはカタログ落ちとなりました。
ということで、シスルバックチェアは正真正銘、今は亡きオリジナルのヴィンテージ・アーコール。
貴重なコレクターズアイテムといってもよさそうですね。
それにしても、英国伝統のカントリースタイルを、
現代風にモダナイズするアーコールのデザインセンスは、今更ながら本当に素晴らしい。
完成度の高いデザインはもはや完全に「名作椅子」の域。
ほんと、素晴らしい名工と思います・・。
(Buyer/AY)
価格(税込):
33,000
円
参考市場価格:
31,500
円
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LOCKON CO.,LTD.