ｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝｵｰｸ ﾊﾞｰﾘｰﾂｲｽﾄ ｽﾓｰﾙﾁｪｽﾄ/ﾐﾆﾃﾞｽｸ
ｲｷﾞﾘｽ20世紀初期に製作された､“ｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝ”ｽﾀｲﾙのｽﾓｰﾙﾁｪｽﾄ､
あるいはﾐﾆﾃﾞｽｸです｡
ﾃﾞｽｸ､というよりも収納ｽﾍﾟｰｽ付きのｻｲﾄﾞﾃｰﾌﾞﾙ､といった方が正確かもしれませんが､
天飾りで3方を囲った形状は､ｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞとか､ﾍﾞｯﾄﾞｻｲﾄﾞのﾅｲﾄｽﾀﾝﾄﾞとして
使われていた可能性もあります｡
だとすれば､もう少し､製作された時代は遡るかもしれません｡
ｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞだとすれば19世紀ものが多くみられる家具ですからね｡
ﾃﾞｻﾞｲﾝ的には､ｱｰﾙﾃﾞｺに向かっている時代に製作された家具と思われるもので､
すっきりとした上半身のｼﾙｴｯﾄﾗｲﾝには､どことなく“ﾓﾀﾞﾝ”を感じます｡
とはいっても下半身を見れば､そのﾃﾞｻﾞｲﾝは確かにｲｷﾞﾘｽ伝統様式､
“ｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝ”ｽﾀｲﾙを継承しています｡
“ｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝ”様式とはｱﾝﾃｨｰｸﾌｧﾝの方ならご存知の通り､
17世紀ﾊﾞﾛｯｸ様式の時代におｷﾞﾘｽで流行したﾃﾞｻﾞｲﾝ様式｡
”ｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝ･ｵｰｸ”という色の呼び名もある通り､独特の｢黒檀色｣の重厚な色の家具が多く､
装飾にはﾊﾞｰﾘｰｼｭｶﾞｰﾂｲｽﾄ(ねじりろくろ)が好まれていました｡
こちらのﾐﾆﾃﾞｽｸの脚回りは､まさにそんなど真ん中のｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝ･ｽﾀｲﾙ｡
ｽｸｴｱな天板の下には､限界まで細くｼｪｲﾌﾟされた､4本のﾂｲｽﾄﾚｯｸﾞ､
さらに4本の脚をつなぐ､”H”型ｽﾄﾚｯﾁｬｰ(横貫)もまた､細身のﾂｲｽﾄ･ｻﾎﾟｰﾄ｡
英国家具のｴｯｾﾝｽを当世風に表現したﾃﾞｻﾞｲﾝといえます｡
取っ手などの装飾金具も､“ﾍﾟﾝﾀﾞﾝﾄ”型の座金付きﾄﾞﾛｯﾌﾟﾊﾝﾄﾞﾙ(ぶら引き手)と､
細部にまでｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝ様式のこだわりが満載で､家具としてのﾚﾍﾞﾙの高さもうかがい知れます｡
天板や引き出しの前板を飾る､ｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞｵｰｸの虎斑杢(とらふもく｡ﾄﾗ柄の杢目)も
英国家具らしい､王道の演出ですね｡
まったく､良質な骨董家具とご案内させていただきます｡
ﾃﾞﾆﾑがお勧めできない理由はどこにもありません･･｡
(Buyer/YM)
価格(税込):
110,000
円
参考市場価格:
105,000
円
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LOCKON CO.,LTD.