ヴィクトリアン インレイマホガニー ダブルロックドロワー ディードボックス


イギリス19世紀末、レイト・ヴィクトリアンの時代に製作された、
スパニッシュ・マホガニー製のディードボックス(小物入れ)です。

ディードボックスといえば、大切なアクセサリーなどを保管しておく「宝箱」のようなもの。

こちらはもともと、カトラリーケースでしたが、中のカトラリーのみ、持ち出されてしまっていて、
カトラリーケースならぬ、多目的な収納箱として入荷してまいりました。

リプレースされたストレージボックス、とはいえ、ただの「空箱」でないことはもう、ご覧の通り。

銘木クラスの”スパニッシュ・マホガニー”材の躯体、パーフェクトなマーケットリーインレイ&ストリンギング、
今では作ろうにも入手できない、最高の素材品質です。
まさに、”ディードボックス” と呼ぶにふさわしいアンティークアイテムになります。

「空箱」になっても、これほどのアイテムですから、
何らかのストレージボックスとして今まで長く使われてきたのでしょう。
いずれにせよ、大切な「宝もの」をしまっていた宝箱だったことと思います。

そんな宝箱には間違いありませんが、でも、今、私たちが見ると、
明らかに、この「箱」自体が「宝もの」なんですよね、どう見ても。

こんな贅沢な木箱が、ただの「箱」なわけはありませんからね。

今では考えられないほどのの贅沢な作り。
スパニッシュ・マホガニーの躯体には、見事なリボン杢が現れ、
アクセントのマーケットリーインレイ(絵画調の象嵌)は、英国伝統”シェル” のアイコン、
またフォルムの周囲には躯体を引き締めるストリンギング(線象嵌)を配し、
外観の演出にも抜かりはありません。

デザインだけでなく、さすがにつくりもとても優秀。

総無垢の構成ながら、目立った歪みを見せることなく、
当時のままの端正なフォルムをキープし続けています。
無垢の工芸品という観点でもその製造品質はトップクラスです。

さらにその木肌は“パテナ(古艶)”を身にまとって、より一層輝きを増しています。

実用骨董としての機能性も一級品。

2杯のドロワーはそれ自体にロック機能はありませんが、天蓋をロックすれば、
それに連動して、引き出しは引き出すことができなくなります。

天蓋と両サイドの引き出し留めフラップの2箇所でロックをかけ、
当時としては、セキュリティ性の高い、ダブルロックのシステム。

特にロックする必要のないときには、両サイドのフラップを広げておけば、
天蓋にロックをかけても、引き出しは自由に出し入れできます。
なかなかよく考えられたスグレもの。

質実ともに、素晴らしい高級骨董と思います。

まさにコレクタブルズ(収集目的のアンティーク)の逸品。
ぜひアンティーク上級者の方へ・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 99,000 円
参考市場価格: 94,500 円
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