ツイストエクステンションテーブル

大変素晴らしいアンティークのダイニングテーブルが入荷いたしました!
今から何と!約100年以上前、19世紀末から20世紀初めにかけて、
イギリスで製作された、エクステンディング(拡張式)のダイニングテーブルです。
英国・ヴィクトリア期(1837〜1901)の後半に上流階級の間で流行した、
ワインドアウト(ハンドルを回して拡張させるタイプ)のテーブルになります。
・・何という存在感なのでしょうか。
何の変哲もない、言ってみればちょっと角を落としたラウンドスクエアな天板に、
英国家具定番の“バーリーシュガーツイスト”が四隅に配置されているだけ・・、
と言ってしまえば身も蓋もありませんが、でもそんなフツーの外観からは意外なほど、
大きな「力」というか重みを感じます。
それって、多分、躯体の隅々から、「時代」という生きてきた「証し」が、にじみ出ているからなのでしょうね・・。
一時代を築いた“オーラ”のようなもの、と言えばお分かりいただけますでしょうか?
わかりにくいですか?
・・わかりにくいですね。
つまり・・ブラウン管テレビが「20世紀の遺物」となってしまったように、
そしてこれから、ガソリンエンジンの車が電気自動車にとってかわられていくように、
実はこのエクステンションテーブルも、そんな時代の流れから取り残されてしまった「19世紀の遺産」なのです。
そもそも拡張式食卓(ドローリーフダイニングテーブル)は、
16世紀、エリザベス1世の時代に初めてイギリスにもたらされたと言われておりますが、
この金属線の、らせん状のクランクによるエクステンションテーブルが流行したのは、
ヴィクトリア期である、19世紀後半から20世紀はじめにかけての時期でした。
流行していた当時としては最先端のハイテクテーブルだったと思います。
ハンドルをくるくる回して拡張させる、なんてメカニカルなシステムは、
いかにもあたらしもの好きの貴族階級が飛びつきそうなネタですよね。
・・・でも時代はいつの世でも、より便利に、より早く、より快適に、進化を進めていきます。
のんびりキコキコとハンドルが回せた時代は良かったのでしょうが、
テクノロジーが爆発的に発達した20世紀という時代は、
そんなスローなアクションを許してはくれなかったのでしょう。
その後テーブルは、皆様ご存知の、スライド式のバタフライ型ドローリーフテーブルに主流を移していきます。
・・それにしても、「100年」という永劫の時を経ても、
今尚、実用コンディションを保っている、超・良質な高精度のソリッド・オークは、
アンティークならではの「遺産」ですね。
淡く光る“パテナ”(古艶)と虎斑目(トラフモク=トラ柄の木目)には本当に心癒されます・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
94,000
円
参考市場価格:
94,000
円
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LOCKON CO.,LTD.