アーコールErcol ネスティング5テーブル

今から半世紀以上前、1950年代のイギリスで製作された
アーコールErcol社のめずらしいネスティングテーブルです。
アーコールErcol社は英国高級木工家具3大メーカーのひとつで、
最近では日本でも有名になり、人気ブランドの一つになっていますね。
アーコール社の創業は1920年代で、このテーブルはそれから30年ほど経過した頃のモデルになりますが、
当時はこのように伝統的な様式家具も製作していたんですね。
近年ではかなりモダンデザインの印象が強いメーカーですけど。
さて、話は戻りますが、テーブルのデザインはミッドセンチュリーに製作されたとは思えないほどの、
英国生粋の「クイーンアン」スタイルのテーブルになります。
なめらかにシェイプされた「カブリオールレッグ(獣脚)」、波型のエッジを持つ天板デザイン、
「帆立貝」をモチーフにした脚の付け根のオーナメントなど・・、
正統的なクイーンアンスタイルを踏襲した、とてもセンスの良い仕上げだと思います。
何より、ベニヤリング(天面の杢目化粧張り)の技術がすばらしいですね!
“クオーターリング”(四分法)の“ファニアー(扇模様)”とも呼ばれる天板のシンメトリー模様や
周囲の“クロスバンディング”(縞模様の寄せ木張り)等、
その技術の高さは、今尚、当時の美しさをそのまま残していることで
このテーブルの品質を明らかに証明しています。
さすがアーコールの仕事だと感心しております。
しかもそれだけで終わらないのがアーコールのポテンシャル。
何と、円形のセンターテーブルをもう一つ、天板の下に収納してしまったんですよね。
それもぱあっと花が開くように四分割された天板が出てくる、
ネスティングテーブルとして・・。
・・卓越したクリエイティブ力はすでにこのころから発揮されていたんですね。
この数年後、英国中を席巻したあの“スクールチェア”が生み出されることになるのですが、
その土壌はすでに出来上がっていたことがわかります・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
58,000
円
参考市場価格:
58,000
円
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LOCKON CO.,LTD.