ﾃﾞﾋﾞﾙ&ｴﾝｼﾞｪﾙ
ついに出たｰ!といった感じのすばらしいｱﾝﾃｨｰｸが入荷いたしました｡
1900年ごろｲｷﾞﾘｽに輸入された､通称“ﾀﾞﾝﾃｽｶ”と呼ばれるｽﾍﾟｲﾝ製のｱﾝﾃｨｰｸﾁｪｱです｡
製作された年代は不明ですが､おそらく19世紀の作品だと思います｡
“ﾀﾞﾝﾃｽｶ”とは14世紀初頭､あの｢神曲｣で有名なﾌｨﾚﾝﾂｪの詩人“ﾀﾞﾝﾃ”が愛用した椅子のことで､
ｼﾙｴｯﾄはこの椅子とほぼ同様､X脚のｱｰﾑﾁｪｱの形状をしています｡
X脚の椅子は､その歴史はとても古く､古代ｴｼﾞﾌﾟﾄのﾂﾀﾝｶｰﾒﾝの折りたたみ式の椅子からはじまり､
古代ｷﾞﾘｼｬやﾛｰﾏの貴族が好んだ“ﾃﾞﾌﾟﾛｲ(ｾﾗｰｷｭｰﾙﾚ)”や
ﾋﾞｻﾞﾝﾁﾝの芸術様式に見られる玉座などへと継承されていきますが､
14世紀のｲﾀﾘｱで興ったﾙﾈｻﾝｽ様式として代表的な､このﾀﾞﾝﾃの椅子“ﾀﾞﾝﾃｽｶ”と､
同様のX脚の椅子でﾌｨﾚﾝﾂｪの英雄的な修道士､ｻﾎﾞﾅﾛｰﾗが使った折りたたみ椅子､通称“ｻﾎﾞﾅﾛｰﾗ”が
椅子としてのｽﾀｲﾙを確立し､その後､ﾖｰﾛｯﾊﾟ中へ広く伝わっていくことになります｡
ﾙﾈｻﾝｽ様式の椅子は､豪華絢爛な彫刻が特徴で､当時素材にはｳｫﾙﾅｯﾄ(くるみ)が使われたといわれておりますが､
このﾀﾞﾝﾃｽｶは､といえば､この彫刻にしてｳｫﾙﾅｯﾄのﾏﾃﾘｱﾙを使用･･､
まさに現代に生き残っていたﾙﾈｻﾝｽの美術工芸品といっても過言ではないのではないでしょうか?
“ﾀﾞﾝﾃｽｶ”や“ｻﾎﾞﾅﾛｰﾗ”はﾘﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝ(復刻品)としてまれに見かけたりもしますが､
本物の迫力･･これだけは絶対に復刻はできません｡
ｻｲｽﾞは幅640mm×奥行630mm×高さ875mm×座面高360(最高点425mm)です｡
価格(税込):
138,000
円
参考市場価格:
138,000
円
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LOCKON CO.,LTD.