ツイストアームチェア

大変見事なツイストチェアが入荷しました!
19世紀末頃に製作された、イギリス伝統デザインのアームチェアです。
何と、パーフェクトなスタイルなのでしょうか・・。
フレームの線の細さや柔らかなツイストの曲線、脚と背のデザインバランス、派手すぎず、地味すぎず、
の絶妙なスプラット(背あて)のピアスドカービング(透かし彫り)・・。
文化圏を越えて評価できるグッドデザインだと思います。
専門的にはイギリスバロック=“ジャコビアン”様式に、
“ヴィクトリアン”当世風のアレンジを加えたリバイバルスタイルですが、
“ジャコビアン”様式の中でも、別名“チャールズ2世”とも呼ばれる、
“後期ジャコビアン”様式をかなり忠実に再現しています。
西洋史に詳しい方でしたらご存知と思いますが、チャールズ2世は
共和制の平民宰相“クロムウェル”の死後、迎えられた国王で、
この“後期ジャコビアン”様式は、彼が亡命していたフランスのバロック様式や
オランダ・フランドルの“後期ルネッサンス”様式を取り入れた、混合デザインになります。
つまり「大陸」の影響を受けた貴族趣味的なデザインともいえますね。
ですので、印象としてはかなり「こってり」としたものになりますが、
21世紀の私たちの感覚からしても・・う〜ん、なかなかのものではないでしょうか?
素直に、かっこいいと思います・・。
ちなみに彼が即位した時期は「王政復古」期と呼ばれておりますが、
その史実を祝うかのように、当時の家具のオーナメントには盛んに王冠の彫刻が
施されていたそうです。
この椅子の前脚の中央に入るストレッチャー(脚を支えている横貫)の透かし彫りも
よーく、見てください。
やはり、王冠の名残・・ありますよね。
(Buyer/YM)
価格(税込):
92,000
円
参考市場価格:
92,000
円
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LOCKON CO.,LTD.