チッペンデール サイドバイサイドキャビネット

20世紀初めに製作された、グッドスタイリングなグラスキャビネットです。
“サイドバイサイド”とか“セクレタリ”と呼ばれる、書記棚付の機能的な実用アンティークです。
美しい・・。
このフォルム、そして鮮やかな彩り・・。
本当に、息を呑むほどに美しいキャビネットです。
ズシッと重みのある良質なマホガニーの躯体は、ご覧の通り木目も美しく、
華やかに輝く“レッド・マホガニー”カラーのすばらしいマテリアルです。
前オーナーも大事にお使いになられていたのでしょう、
手荒に使われたような形跡もなく、木肌には良く磨き上げられた自然な艶があります。
アンティークとしてとてもよい風合いです。
デザインのベースは18世紀のイギリス・ロココ、“クイーンアン”スタイルをベースにした、
“チッペンデール”スタイルになります。
チッペンデールスタイルとは何度もご紹介させていただいておりますとおり、
17〜18世紀に活躍した世界初の家具デザイナー、“トーマス・チッペンデール”の家具様式で、
彼の活躍した時代は俗にイギリス家具の「黄金時代」とまで称されております。
このキャビネットは、そのチッペンデールスタイルの中でも、彼が晩年に影響を受けたシノワズリ(中国趣味)デザイン、
通称“チャイニーズ・チッペンデール”といわれるスタイルで構成されています。
“チャイニーズ・チッペンデール”は当時の貴族階級に大変人気のあったデザインです。
“ボウルアンドクロウ”と呼ばれる、猛禽類の脚が珠をつかんでいる“カブリオールレッグ”(獣脚)や
サーペンタイン(波型のフロントパネル)シェイプ、マホガニーの美しい化粧張り、
“スワンネック”と呼ばれる白鳥の首の形をモチーフにしたブラスハンドル(真鍮製引き手)等々、
クラシカルな“チャイニーズ・チッペンデール”様式を忠実に再現しつつ、
この家具が製作された当世風にデザインアレンジを加えています。
コンディションやディテールのつくりこみは、お写真でご覧いただければ
ある程度ご判断いただけるとは思いますが、
心で感じる感性的な部分でもさまざまな雰囲気作りの工夫が見られ、
家具としての完成度は非常に高いと思います。
温かみのあるオフホワイトの内装色と、黄金色に輝く、あでやかなレッドマホガニーのエクステリア・デザインが
琴線を揺さぶるほど、表情豊かです。
くらくら・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
158,000
円
参考市場価格:
158,000
円
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LOCKON CO.,LTD.