ワードローブ


今から100年ほど前、19世紀末から20世紀にかけてイギリスで製作されたワードローブです。
とっても風格がありますね。
“ヴィクトリアン”らしいイギリスの伝統様式を色濃く受け継いだ、重厚感あふれるデザインです。

ベースは“ジャコビアン”といわれるスタイルで、“ジャコビアン”は17世紀、
ルネッサンスの影響を受けた“バロック”というヨーロッパ一帯の美術様式のイギリス版で
ルネッサンス期の様式に比べてそのデザインに独創性、スケール感が強調されたものになっています。
“ジャコビアン”期の箱物家具は、“フィールデットパネル”と呼ばれるパネルはめ込み式の扉が多く使用されていて、このワードローブの前面板がまさにその“フィールデットパネル”になります。

パネルには過剰な装飾はなく、四文法と呼ばれる、木目をシンメトリーに張り込んだ“クオーターリング”という技法と、
“アプライドモールディングの装飾、オーナメントだけですっきりシンプルながら格式のある雰囲気にまとめられています。

このあたりのフィニッシュは実際に製作された当時の時代性によるものでしょう。
上部にはこれもまた“ジャコビアン”期の特徴的な“デンタルコーニス”という上置きがせり出していて、
下部のチェストには“スワンネック”と呼ばれる、白鳥の首の形をした真鍮の取っ手がついていたりしています。
まさにこれぞ「英国の伝統家具」ってカンジですよね。

価格(税込): 92,000 円
参考市場価格: 92,000 円
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