チャイルドオフィスチェア

何と!今から80年ほど前、1920年頃のイギリスで製作されたキッズ用の回転椅子です。
※お合わせしているデスクはDK0026 チャイルドロールアップデスクです。
・・え?
ええっ?
えええええっ??
子供椅子のオフィスチェア?
う〜ん、よくもまあ、こんな(失礼!)チェアが商品化されましたね。
どこのマニュファクチャーの商品か、出所情報は不明ですが、
きっとこのチェアをつくったメーカーは、押しも押されぬ大ヒットメーカーへと成長したか、
はたまた、程なく歴史の「塵」となってしまったか(倒産したってことですっ)、きっと両極の道にいることと思います。
筆者的には・・後者ではないかと・・。(独り言です。)
でもさすが、家具の先進国、“グレートブリテン”!
その懐の深さには敬服いたします。
・・何て冗談抜きにして、きちんと解説させていただくと、
製造技術、クリエイティブ力については高度なマニュファクチャーのお品だと思います。
座と脚はオークの無垢、背はプライウッドですが、
100年近くのときを経てもほとんど狂いなく現存していて、
この時代にこれだけ精度の高い、成型合板と無垢を組み合わせた椅子がつくれたわけですから
それなりの会社の製品であることは間違いはなさそうです。
余談ですがアルネ・ヤコブセンの“セブンチェア”で有名な、デンマークの“フリッツ・ハンセン”社が
盛んに成型合板の椅子を製作したのが、1950年代ですから、
それよりも30年近く前に同レベルの製造技術を持っていたことになりますね。
もしかして・・ちょっとすごいメーカーだったのかもしれません。
デザインも大人用の19世紀の回転椅子スタイルをリ・デザインしたもので
“トリポッド”(三脚台)に“タブチェア”(桶型の椅子)という見事なクリエイティブ性です。
ただ・・いかんせん、現代的に言えば“マーケティング力”に欠けていたようです。(苦笑)
サイズからして幼稚園児から小学生低学年向けだと思いますが、
はたして当時の子供たちの座る椅子に回転機構など必要だったのでしょうか・・。
そしていくら伝統デザインとはいえ、子供椅子に安定感のない「三つまた脚」を選んでしまうとは・・。
※前1本、後2本という脚の配置で座らないとバランスを崩しやすいのでご注意を!
なんて、散々けなしてはおりますが、
でも、こんな椅子でもこんなプライスがついております。(笑)
だって、きっと、いやほぼ間違いなく、世界で数脚しか存在していない椅子だと思いますから・・。
英国のマーケットでもプレミアつきの価格でした。
筆者としては名作椅子だと思うんですけどね。
ついつい語りたくなってしまう椅子でした。
ぜひ未来の子供たちへ・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
23,000
円
参考市場価格:
23,000
円
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LOCKON CO.,LTD.