ベントウッドチェア

20世紀初頭、イギリス向けに製作されたポーランド製のベントウッドチェア(曲げ木椅子)です。
こちらは1885年、トーネット社が“No.56”として発表しましたチェアのリ・デザインモデルになります。
“No.56”は主に輸出向けにつくられていたようです。
No14タイプと比べますと構造的に剛性感が感じられて、安心できる着座感になります。
それにしても、メーカーと思われる“A.P.M”とはどのようなメーカーだったのでしょうか?
以前から何度かご紹介させていただきましたが、非常に商品品質が高く、またデザイン的にもトーネットタイプながら完成度の高い優れた商品を製造していた企業だったようです。
ミヒャエル・トーネットが19世紀半ばにベントウッドチェアの「曲げ木技術」を発明し、19世紀終わりにその特許の効力が失われた後、星の数ほどのベントウッド後発企業がヨーロッパに乱立したようですが、この“A.P.M”もまたその中の1社だったのでしょうね・・。
おそらく「競争原理」という厳しい現実の前に消えてしまったか、あるいはムンダスのように吸収合併されてしまったものか、いずれにしても、長いベントウッドチェアの歴史の中でわずかに商品だけが“A.P.M”という企業が存在したことを私たちに示しています・・。
お部屋の片隅においていただき、そんなことを想像しながら
愛でてあげてください・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
10,000
円
参考市場価格:
10,000
円
[9]かごを見る
[0]TOPページへ
LOCKON CO.,LTD.