ツイスト スクロールバックチェア


無銘の椅子ツイストチェアコレクション第五弾です。
今から100年近く前、アールデコのころのイギリスで作られた、ツイストチェアの「名作椅子」です。

おぉ!これは・・。

なんて素敵なツイストチェアなのでしょうか!

筆者が今まで見てきたツイストチェアの中でも○本の指に入るほどの(何本?)
すばらしいフォルムです。

そもそもツイストチェアは座った人を美しく、あるいは凛々しく見せる、
飾りのあるハイバックフォルムが特徴の古典様式チェアですが、
こちらは純粋にデザイン性を追及し、その結果、ジャコビアンのツイストチェアに行き着きました!って
志しの高さが感じられます。

“ツイスト”ひとつとっても、その「ねじり方」にはさまざまありますが、
筆者個人的には、丸みのある太目のツイストよりも、このチェアのように
彫りが深めで、ねじりの先がバランスよくとがった、「手仕事」感にあふれたツイストが好みですね。

どちらかというと、前者のツイストは比較的あたらしめのアンティーク家具に多く、
後者のツイストは年代モノのアンティークに多いような傾向が見受けられます。(一概にそうとは言い切れませんが。)

まあ、マシンで挽いたツイストと、ハンドメイドで仕上げたツイストとの出来の違いくらいはあるかもしれません。

どちらがいい、悪いではなく、単に好みの問題ですけど。


ところで、ツイストって、「ねじり」のことですが、
和訳にすると「ねじりん棒」、なんて昔では呼ばれていたようです。

あの60年代ロックンロールの“ツイスト”ダンスも、腰を「ねじって」踊るから“ツイスト”と呼ばれていましたよね。

でも、アンティークの、この通称“ツイスト”は正式には
“バーリーシュガーツイストBarley sugar Twist”と呼ばれています。

“バーリーシュガー”とは大麦の煮汁で作った砂糖菓子(ペロペロキャンディーのようなもの?)のことで、
ポルトガルの「アルヘイ」というねじった砂糖菓子も同じもののようです。
日本ではその昔、「あめん棒」などと呼ばれていました。

床屋さんの、あの赤白青のねじりの入った、回転式の看板も「あめん棒」と呼ばれていたそうです。(今でも?)

そういえばあれ、確かに“ツイスト”してますよね。


余談が長くなってしまいましたが、何が言いたかったかって言うと、つまり、
こちらのチェアは、単に“ツイストチェア”と省略して呼んでしまっては申し訳ないくらい、出来が良い!
ってことを言いたかったのです。

きちんと“ツイスト”という呼称の由来を踏まえたうえで、
正しく“バーリーシュガーツイストチェア”って呼んであげたい・・、
そんな気持ちにさせられる一脚でした。

とにかくデザインオリエンテッドながら本物の魅力にあふれています。

まさに次の世代へ引き継ぐべき「名作椅子!」です!

良いご縁がありますように・・。




(Buyer/YM)

価格(税込): 31,000 円
参考市場価格: 31,000 円
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