チッペンデールスタイルチェア

大変美しい椅子が入荷しました。19世紀末、“ヴィクトリアン”と呼ばれる「大英帝国」最盛期に製作されたパーラーチェア(客間用の椅子)です。
何という美しさなのでしょうか・・。
こんなデザイン、見たことありますか?
ちょっと・・感動ものですよね!
ただ値段が高いだけのアンティークにはない、
真の「美」を主張しているアンティークチェアだと思います。
もちろん、専門的にはいわゆる“チッペンデール”スタイルと呼ばれる、
クイーンアン様式をベースとしたロココ系の椅子に分類されるのだとは思いますが、
それにしてもこのルックスには強烈なインパクトがありますね。
ところで、“トーマス・チッペンデール”は大きく4つのスタイルを後世に残していて、
それは初期の“クイーンアン”風、そしてその後“ゴシック”風、“ロココ”風、“チャイニーズ”風、と続いていきますが、
こちらは背に優雅なリボンのモチーフを取り入れた、リボンバックの“ロココ”風チッペンデールがベースになっていると思います。
ただ、シルエットは極めて伝統スタイルを踏襲しているのですが、
仕上げにあたっては、20世紀の到来を予感させるように、背にファブリックを配し、
「面ツル」(サーフィン用語?)で、つややかなモダン風に仕上げられています。
チッペンデールが好んだフットスタイル“クロウ&ボウル”やアカンサススクロール、
サーペンタイン(波型)のフロントシートレイル(座枠の前)、
そしてもちろん、リボンバックスプラットさえ、現代的と表現できるほど
先進的にリ・デザインされています。
極めて一流、かつ独創的な匠の作品だと思います。
残念ながら、誰がデザインしどこで製作されたものかは情報がありません。きっと高級階級の貴婦人のために、特注されたものだとは思いますが・・・。
でも、これこそ文字通り“無銘の名作椅子”と胸を張ってお奨めさせていただきます!
価格(税込):
98,000
円
参考市場価格:
98,000
円
[9]かごを見る
[0]TOPページへ
LOCKON CO.,LTD.